気軽に旅行や外出するのが難しい状況が続くなか、「密」を避けながらドライブへ行けるスポットとして、全国に30カ所ほどある可動橋の中から、今回は歩行者や自転車専用の橋を紹介します。潮風を感じながら、広い空を眺めながら、歩いてみませんか?
御前浜橋(兵庫県西宮市)
「御前浜橋」は、阪神淡路大震災により被害を受けた西宮大橋に代わり、生活道路として兵庫県西宮市の西宮浜総合公園と対岸の御前浜公園(香櫨園浜)にかけられた橋です。歩行者・自転車専用の橋となっています。桁下の高さは満潮時で3.9mしかないため、大型の船が通れるよう、橋桁が跳ね上がります。現在、橋が開くのは土・日と祝日の1日4回(10:00、12:00、15:00、17:00)となっています。橋の両側には駐車場がありますので、こちらに車を停めて徒歩で橋を渡れます。
- 所在地:兵庫県西宮市西波止町3-1
- 橋長:約60m
- 橋梁形式:跳開橋
- 行き方:阪神高速道路3号芦屋ICから約2.5km
アーバンゲートブリッジ(東京都江東区)
「アーバンゲートブリッジ」は石川島播磨重工(IHI)の工場跡にできた「ららぽーと豊洲」の一角にある橋です。「アーバンドックららぽーと豊洲」横のメモリアルドックからは、お台場海浜公園〜豊洲〜浅草を結ぶクルーズ船「ヒミコ」が就航しており、船がドッグに入るときにはこのアーバンゲートブリッジの下を通ります。
基本的に橋は昼間には開いた状態で、夜になると橋が閉じて渡れるようになります。ショッピングモールだけでなく、都会の夜景を見ながら海辺を散策するのも楽しいですね。
- 所在地:東京都江東区豊洲2-4-9
- 橋梁形式:跳開橋
- 行き方:品川方面からのアクセスは首都高速都心環状線「新富町」出口から車で約6分、川崎・羽田方面/千葉(湾岸)方面からのアクセスは首都高速10号晴海線「豊洲」出口から車で約6分
筑後川昇開橋(佐賀県佐賀市)
「筑後川昇開橋」は、1935年(昭和10年)に筑後川を渡って諸富町と大川市を結ぶ国鉄佐賀線の鉄道橋として開通。1987年(昭和62年)の国鉄佐賀線の廃線後も保存され、現在は歩道橋として再利用されています。9時から16時の間、9時35分、10時35分とそれぞれ35分に橋が23mの高さまで上昇します。
現在は、旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)として重要文化財および機械遺産に指定されています。橋の両側にはそれぞれ公園があり、駐車場もあります。こちらは歩行者のみ通行が可能です。自転車で渡るときは押して渡りましょう。
- 所在地:840-2102 佐賀県佐賀市向島 諸富町大字為重石塚
- 橋長:約507m
- 橋梁形式:昇開式可動橋
- 行き方:九州自動車道・みやま柳川ICより車で40分、長崎自動車道・東脊振ICより車で30分
ブルーウィングもじ(福岡県北九州市門司区)
「ブルーウィングもじ」は、門司港レトロ地区にある日本唯一の歩行者専用の跳ね橋です。毎日6回、約24mの親橋と約14mの子橋が水面と60度の角度に跳ね上がります。開橋時間は10時、11時、13時、14時、15時、16時です。
関門海峡、関門大橋を見渡せるロケーションにあり、橋が閉じて最初に渡ったカップルは一生結ばれると言われ、「恋人の聖地」にも認定されています。近くに有料の駐車場があります。
所在地:北九州市門司区港町4-1
橋 長:約108m
橋梁形式:跳開橋
行き方:関門橋/関門自動車道 門司港IC 出口から2.4km
今回ご紹介した可動橋は自動車では渡れない、歩行者または自転車で渡れる橋となっていますので、近くまでドライブしたときには、車を降りて近くで眺めたり、歩いて渡ったりしてみてくださいね。日本全国でも可動橋はとても希少な存在ですので、ぜひ、この機会に訪れてみてはいかがでしょう。