初めてのマイカー選びは、ワクワクする一方で「本当にこのクルマでいいのかな…」と不安になることも多いですよね。特に20代の方にとっては、予算や維持費の心配がつきものです。この記事では、後悔しないクルマ選びのために押さえておきたいポイントを、分かりやすくご紹介します。
目次
まずは予算を決めよう──20代の「身の丈に合った」金額とは
クルマ選びでまず大切なのが、無理のない予算設定です。一般的に、自動車の購入予算は年収の半分以下が目安とされています。国税庁の調査(「令和6年分 民間給与実態統計調査」)によれば20代前半(20歳〜24歳)の平均年収は277万円、20代後半(25歳〜29歳)では407万円ですので、購入予算の目安は130万円から185万円程度になります。ただし、これはあくまで上限の目安です。実家暮らしか、一人暮らしか、駐車場代の有無などの生活環境によって、無理なく出せる金額は大きく変わってきます。
ローンを組む場合は、借入額を年収の3〜4割程度に抑えるのが安心です。また、月々の返済額は手取り収入の25%以内に収めることで、生活を圧迫せずに支払いを続けられます。無理せず身の丈に合った予算で選ぶことが、長く快適なカーライフを送る秘訣です。
見落としがちな維持費──購入後に月々いくらかかるのか
クルマを購入する際、つい車両価格だけに目が行きがちですが、忘れてはいけないのが購入後の維持費です。
クルマの維持費には、税金(自動車税・重量税)、任意保険、車検費用、ガソリン代、駐車場代、そしてメンテナンス費用などが含まれます。月々の維持費の目安は、クルマのタイプや住んでいる地域によって変わりますが、おおむね3万円から5万円程度と考えておくとよいでしょう。
特に20代のドライバーが注意したいのが、任意保険料の高さです。統計的に若いドライバーは事故率が高いため、保険料も30代以上と比べて割高になる傾向があります。初年度は特に高額になりますが、無事故を続けることで年齢条件やノンフリート等級(自動車保険の等級制度)が上がり、徐々に保険料は下がっていきます。
維持費を少しでも抑えるコツは、「排気量の小さいクルマ」「燃費のよいクルマ」を選ぶことです。排気量が小さければ自動車税が安くなりますし、燃費のよいクルマを選べばガソリン代も節約できます。クルマを選ぶときは、車両価格だけでなく「このクルマを持ち続けるといくらかかるのか」という視点も忘れずに持ちましょう。
ボディタイプはどう選ぶ?ライフスタイル別のおすすめ
具体的な車種を見る前に、「自分にはどんなタイプが合うのか」を整理しておくと、クルマ選びがぐっとスムーズになります。
代表的なボディタイプには、軽自動車・コンパクトカー・SUV・ミニバン・セダンの5つがあります。基本的に、サイズが小さいクルマほど本体価格や維持費が安くなる傾向があり、車両感覚をつかみやすいという特徴もあります。
また、乗る人のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことも重要です。
通勤や買い物がメインの使い道なら、軽自動車かコンパクトカーがぴったりです。維持費が安く、狭い道や駐車場でも取り回しがしやすいので、運転に自信がない方でも安心して乗ることができます。
アウトドアやドライブが趣味という方には、SUVや軽クロスオーバー(軽SUV)がおすすめです。走破性が高く、荷物もたっぷり積めるので、週末のレジャーを存分に楽しめます。
結婚や子育てを見据えている方は、ミニバンやコンパクトミニバンを検討するとよいでしょう。乗り降りがしやすく、室内空間も広々としているため、家族が増えても長く使い続けられます。
20代におすすめの車種──タイプ別リスト

ここからは、ボディタイプごとに20代の方が手の届きやすい価格帯の車種をご紹介します。
【軽自動車】コストを抑えたい人の最有力候補
維持費の安い軽自動車は、20代のカーライフを支える頼もしい味方です。軽自動車の大きなメリットは、自動車税が年間10,800円と普通車の約3分の1で済むこと。任意保険も比較的安い傾向にあるため、20代にとってはコスト面で非常に心強い選択肢です。
【コンパクトカー・SUV】走りも楽しみたい人へ
「軽自動車だと少し物足りない」という方には、コンパクトカーやコンパクトSUVがおすすめです。コンパクトカーの多くは燃費がリッター20km以上と優秀なので、ガソリン代を抑えやすいのも嬉しいポイントです。
新車・中古車・カーリース──どれを選ぶ?
クルマの購入方法は、新車・中古車・カーリースの3つが主な選択肢です。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の状況に合った方法を選びましょう。
新車
新車のメリットは、メーカー保証がついていること(一般的に購入から3年、または走行距離6万kmまでのいずれか、早く到達したほうまで)、そして車検まで3年間あることです。好みのグレードやオプションを自由に選べるのも魅力ですが、初期費用が高くなるのがデメリットです。数年後の買取保証額を残価として設定し、頭金と残価を差し引いた金額を分割払いするため、通常のクレジット払いよりも月々の負担を抑えられる「残価設定型クレジット」を選ぶ方法もあります。
中古車
中古車は、初期費用を大幅に抑えられるのが最大のメリットです。ただし、クルマの状態によってはメンテナンス費用がかさむ可能性があるため、購入前に走行距離・年式・修復歴などをしっかり確認することが大切です。メーカー保証が残っているかどうかも、必ずチェックしましょう。
カーリース
カーリースは頭金なしで月々定額で乗れるという手軽さが魅力です。ただし、走行距離制限や原状回復の義務があるサービスもあるので、契約内容をよく確認してください。
ライフステージの変化が多い20代だからこそ、数年後の乗り換えも見据えて購入方法を選ぶのがいいでしょう。
後悔しないための最終チェックポイント

クルマを決める前に、最後に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
安全性能の確認
衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)や車線逸脱警報などの先進安全装備が充実しているかをチェックしておきましょう。運転経験の浅い20代だからこそ、安全装備は特に重要です。
試乗の実施
カタログのスペックの確認だけでなく、実際の乗り心地や視界の広さ、車庫入れのしやすさなどを購入前に体感することで、「思っていた乗り心地と違った…」という失敗を防げます。
将来のライフプランとの整合性
今後数年で結婚や転勤などの大きな変化がありそうなら、リセールバリュー(売却時の価値)の高い車種を選ぶのも賢い選択です。
クルマは維持費もかかるものですから、家計を圧迫しない一台を選ぶことが、長く快適なカーライフを送るポイントです。
まとめ──最初の一台が、カーライフの第一歩
20代での初めてのクルマ選びは、予算と維持費を見据えた現実的な判断が大切です。年収の半分以下を目安に予算を設定したうえで、月々の維持費がかかることも忘れずに、自分のライフスタイルに合った車種を選びましょう。新車・中古車・カーリースのそれぞれのメリット・デメリットを比較し、安全性能や試乗も忘れずにチェックすることで、後悔のない一台に出会えるはずです。焦らず、じっくりと、ぴったりの相棒を見つけてくださいね。




