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レンタカー初心者ガイド──予約から返却まで失敗しない10のポイント

レンタカー初心者ガイド──予約から返却まで失敗しない10のポイント
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旅行や急な移動でレンタカーが必要になったとき、「何から始めればいいか分からない」「失敗したらどうしよう」と躊躇してしまう方は少なくありません。実際には、基本的な流れと注意点さえ理解していれば、レンタカーは非常に便利で安全な移動手段です。

今回の記事では、予約から返却まで、初心者が押さえておくべき10の重要なポイントを分かりやすく解説します。

目次

はじめてのレンタカー、不安を解消するコツとは?

まずは多くの初心者が抱く不安を整理し、レンタカーの基本的な仕組みを理解することから始めましょう。

「料金が複雑」「保険が分からない」――よくある悩みを整理

レンタカーでのよくある悩みとして、まず料金面では「どのレンタカー会社が最もお得なのか分からない」「基本料金以外にどんな費用がかかるのか分からない」といったものが挙げられます。また、保険の面では「補償範囲がどこまでカバーされるのか分からない」「追加の保険は本当に必要なのか」「事故時の自己負担額がいくらになるのか不安」といった疑問を抱く方も多いようです。

出発前に知っておきたい基礎知識

レンタカー初心者ガイド──予約から返却まで失敗しない10のポイント

レンタカーを借りる前に、必要な書類や料金比較の方法など、基本的な準備について確認しておきましょう。

必要書類と年齢制限

レンタカーを利用する際は「運転免許証」に加えて、現住所の確認や本人確認ができる書類が必要になります。具体的には、公共料金の領収書、住民票、健康保険証、パスポートなどが本人確認書類として利用可能です。ただし、利用料金をクレジットカードで支払う場合は、免許証のみで借りられる場合もあります。

基本的には運転免許証を持っていれば年齢による制限はありませんが、業者によっては初心者ドライバー(例:免許取得1年未満)に貸し出し条件を定めている場合があります。詳しくは各レンタカー会社にご確認ください。なお、初心者ドライバーの場合は当日忘れずに初心者マークを持参しましょう。

料金プラン比較サイトの活用法

レンタカーをお得に利用するには、複数の業者を比較検討することが大切です。比較サイトを活用する際は、基本料金だけでなく、シーズン料金やオプション費用、割引特典などを含めた総額で比較しましょう。

レンタカーは旅行の際に利用する方が多いため、旅行予約サービスのサイト上でプランを比較できることも多いです。車両タイプやオプション、返却場所などの条件を指定して検索しながら、目的と予算に合ったプランを効率的に見つけてみてください。

レンタカー初心者向けの選択ポイント

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レンタカーを利用するうえで、車種選びはドライブの快適さを大きく左右する重要な要素です。乗車人数だけでなく、運転のしやすさや燃費効率なども考慮して選択しましょう。

乗車人数に応じた「サイズ」・運転しやすい「視界」・「燃費」

レンタカーにはさまざまなサイズの車種がありますが、中でもコンパクトタイプは小回りが利くため初心者におすすめです。乗車予定人数を踏まえて、必要以上に大きすぎない車種を選びましょう。

大人数での移動を考えている方や車内をゆったり使いたい方は、ミニバンやワゴンタイプがおすすめ。車高が高く視界が良好なため、運転しやすいというメリットもあります。

なお、レンタカーはガソリンを満タンにして返却するため、燃費も意外と重要です。燃費のよい車種やハイブリッドカーを選択することで、燃料代を節約できます。

カーナビ・チャイルドシートなど追加装備の有無

近年はすべての車種にETCを標準装備している業者が増えていますが、ETCカードは別途レンタル(300円~500円程度)が必要な場合があります。自分のカードがある場合は持参することをおすすめします。

また、子ども連れでのお出掛けに必須のチャイルドシートは、1回あたり500円~2000円程度の追加料金がかかるのが一般的です。カーナビは標準装備の業者が多いですが、格安レンタカー会社ではオプション扱いとなり500円程度加算されることもあります。

そのほか、スタッドレスタイヤやペット同乗オプションなど、必要なサービスがメニューにあるかを事前に確認しておきましょう。

店舗でのチェックイン手順

レンタカーの受け取り時は、後のトラブルを避けるために丁寧な確認作業が重要です。特に車両の状態確認は念入りに行いましょう。

傷確認と写真撮影は必須

まずは店舗スタッフと一緒に車体の状態をチェックします。ドアのエッジ部分やバンパー、足まわりなど、見えづらい部分もしっかりと確認し、もし凹みや傷などの損傷があればその場ですぐに報告しましょう。返却時に「覚えのない傷」として扱われないよう、日付入りの写真を撮影して保管しておくのも有効です。どんなに細かい傷であってもチェックシートに記載してもらうことが重要です。

車両機能(ライト・ワイパー・ナビ)の操作確認

普段運転しているクルマと違う車種では、操作方法が異なる場合があるため、ライトやワイパー、ナビなどの基本操作も事前に確認しておくと安心です。ETCカードの差込口や給油口、パーキングブレーキの位置などもチェックしておきましょう。万が一のトラブルの際に慌てないよう、発煙筒や三角表示板などの場所も必ず確かめておいてください。

免責補償と追加保険、加入すべき?

レンタカーの保険・補償制度は業者によって内容が異なります。基本的な補償内容と追加保険の必要性について理解しておきましょう。

車両・対物・人身の補償範囲

基本料金には対人補償、対物補償、車両補償、人身傷害補償が含まれているのが一般的です。さらに手厚い補償を受けられる上位プランを用意している会社もあります。細かい補償内容や限度額はレンタカー会社によって異なるので、事前に公式サイトなどを確認し、比較検討しておきましょう。

また、対物補償と車両補償には5万円~10万円程度の免責額(自己負担額)が設定されている場合がほとんどです。免責額が免除される「免責補償制度」の利用も必要に応じて検討してみてください。

自己負担額ゼロにする「NOC補償」のメリット・注意点

NOC(ノン・オペレーション・チャージ)は、事故や故障で車両が使えなくなった際の休業補償費として請求される費用です。免責補償制度に加入していても別途請求されるため、NOCの支払いを免除するプランを設けている業者もあります。ただし、運転歴や事故歴によっては利用できない場合もあります。

出発前の5分で行う「安全チェック」

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運転開始前の準備は安全運転の基本です。シートやミラーの調整、ナビの設定など、走行中に操作しにくい項目を事前に済ませておきましょう。

シートポジション・ミラー調整

まず背中をシートバックにつけて深く座り、アクセルとブレーキペダルを踏み込んだ際に膝が少し曲がる位置にシートを調整します。ルームミラーは後部ガラス全体が見える位置に、サイドミラーは自分のクルマが4分の1程度映り、上下は地面と風景が半分ずつ映る角度に調整しましょう。多くの車種では運転席ドア付近にあるスイッチで簡単に調整できます。

目的地設定と渋滞予測アプリ

カーナビやエアコンの設定も出発前に済ませておきたいところです。目的地の設定とともに、スマホの渋滞予測アプリなども活用して、効率的なルートを事前に確認しておくと安心です。時間に余裕を持った計画を立てることで、慌てることなく安全運転に集中できます。

事故・パンク・鍵閉じ込み…緊急時の連絡フロー

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万一のトラブル発生時には、適切な順序で連絡を行うことが重要です。保険や補償の適用のためにも、所定の手続きを確実に行いましょう。

レンタカー会社→保険会社→警察の順で連絡

事故が発生した場合は、まず負傷者の救護と二次災害防止を行い、その後警察への通報と事故届出を行います。相手の有無や損傷の大小に関わらず、必ず警察への届出が必要です。次にレンタカー会社の事故受付センターに連絡します。現場での示談は絶対に避け、所定の手続きを行わないと保険・補償が適用されなくなる点に注意しましょう。

ロードサービスを呼ぶ際のポイント

JAF会員であればレンタカーでもロードサービスが利用可能で、場所・時間・回数の制限なく、多くのトラブルに無料で対応してもらえます。また、レンタカー会社によっては上位プランの保険・補償サービスにロードサービスが付帯している場合もあります。

なお、運転者として届け出ている人以外が起こした事故は補償対象外となるため、複数人で運転を交代する場合は必ず全員分申請しておきましょう。

スムーズな返却のためのチェックリスト

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返却時も、トラブルを避けるために準備と確認作業を怠らないようにしましょう。特に給油と忘れ物チェックは重要なポイントです。

ガソリン満タン証明・車内忘れ物確認

レンタカーは基本的にガソリンを満タンにして返却します。満タンにできない場合は走行距離に応じて追加料金がかかることもあるので注意が必要です。返却前には店舗指定のガソリンスタンドまたは店舗に近いガソリンスタンドで給油し、レシートは証明のために必ず保管しておきましょう。業者によっては、満タン返却が不要なプランを利用できる場合もあります。

また、車内の忘れ物がないか、座席下やトランクも含めて入念にチェックしましょう。

レイトチャージを防ぐために、余裕ある帰着計画を

返却時間に遅れるとレイトチャージ(延長料金)が発生します。間に合わないと分かった時点で返却時間の変更手続きを行いましょう。中には事前連絡で超過料金が安くなるサービスを提供しているレンタカー業者もあります。渋滞などで遅れる可能性を考慮して、余裕を持った帰着計画を立てることが大切です。

割引・キャンペーンを活用して費用を抑える

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レンタカー料金を節約するには、各種割引制度やキャンペーンの活用が効果的です。また、運転方法を工夫することで燃料代も削減できます。

早割・平日割・会員アプリのクーポン

早期予約で割引が適用される「早割」や、需要の少ない平日を狙った「平日割引」などを活用すると、レンタカーをお得に利用できます。業者によってはオンライン予約限定の割引制度が設けられている場合もあります。

また、会員登録により基本料金の割引やポイント付与、限定クーポンなどの特典が受けられることもあるため、一回限りの利用でも事前登録がおすすめです。一般的にゴールデンウイークやお盆などのハイシーズンは割増料金となることも覚えておきましょう。

ガソリン代節約になるエコドライブ術

燃料費を抑えるには、環境省の「エコドライブ10のすすめ」やJAFの「誰でもできるエコ運転術」を参考にした運転方法が有効です。穏やかな発進、一定速度での走行、早めのアクセルオフ、適切なエアコン使用、アイドリングストップなどを心がけることで燃費改善が期待できます。

まとめ:レンタカー初心者でも安心してドライブを楽しもう

レンタカーの手続きは一見複雑に思えますが、基本的なポイントを押さえておけば運転初心者でも安心して利用できます。準備と確認作業を怠らず、適切な保険に加入し、安全運転を心がけることで、快適なドライブを楽しめるでしょう。不明な点があれば遠慮なくスタッフに質問し、余裕を持った計画でレンタカーでのお出掛けを満喫してください。

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