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除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!
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冬の道路の安全を守る「除雪車」は、その大きさや用途によってさまざまな種類があり、運転に必要な資格や免許は異なります。

今回の記事では、除雪車の主な種類や必要資格・免許などについて詳しく見ていきましょう。

除雪車の運転には資格が必要!

除雪用の機械には大きく分けて、運転免許が必要なもの(小形除雪車など)と運転免許が不要のもの(小形除雪機)があります。

除雪車で作業をするのにも資格が必要!

除雪車で作業する場合、国土交通省が定める「除雪機械運転員資格基準」に従って、運転免許に加えて専門資格や運転経験なども必要です。

運転免許不要の小形除雪機(ハンドガイド式)は、私有地での使用であれば自由に使用できますが、公道で作業を行う場合は除雪講習の受講が必要になります。

除雪車の種類によって異なる運転の資格

ここからは、主な除雪車の種類とその運転に必要な資格についてご紹介します。

なお、公道で作業する場合はいずれも下記の資格とあわせて「除雪講習」の受講が必須です。受講にかかる費用は講習会によって異なり、地域によっては受講料や免許取得費用の補助を受けられる場合もあります。

除雪トラック

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

除雪トラックは、車体前方に装着されたプラウ(スノープラウ)と呼ばれるアタッチメントで道路上の雪を効率的に処理する車両です。降ったばかりの雪(新雪)の除雪作業において主力となる車両で、すばやい作業が可能です。

この車両の運転には大型免許が必要で、さらに1年以上の大型自動車運転経験が求められます。

除雪グレーダ

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

除雪グレーダは、車体中央部に装備された大型ブレードを使用して、道路上の雪を除去する車両です。3~4メートルもの広い幅で作業可能で、圧雪や氷の除去にも威力を発揮します。

運転には大型特殊免許(装輪式)が必要で、2年以上の装輪式大型特殊自動車の運転経験に加え、建設機械施工技士(3種)の資格または技能講習の修了が求められます。

除雪ドーザ・除雪トラクタショベル(装輪式)

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

これらの車両は、通常は整地や掘削用に使用されるブルドーザーやトラクタショベルなどの車両系建設機械をベースに、除雪作業用にカスタマイズされた重機です。高い機動性と強力な除雪能力を持ち、さまざまなアタッチメントを使用できる汎用性が特徴です。

運転には大型特殊免許(装輪式)が必要で、1年以上の装輪式大型特殊自動車の運転経験と、建設機械施工技士(1種)の資格または技能講習の修了が必須となります。

ロータリー除雪車

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

ロータリー除雪車は、オーガと呼ばれる回転装置で雪を砕き、ブロアで遠方に飛ばすことができる除雪車です。主に道路の通行幅の拡張作業や雪の運搬作業などに使用されます。

運転には大型特殊免許(装輪式)が必要で、2年以上の装輪式大型特殊自動車の運転経験が求められます。

小形ロータリー除雪車(小形除雪車・小型除雪車)

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

主に歩道の除雪に使用される小型の除雪車です。機動性が高く、交差点などの細かい作業にも対応できます。

運転には小型特殊免許が必要で、普通車または軽自動車の2年以上の運転経験が求められます。ただし、出力が50ps以上の車両は大型特殊自動車に分類され、ロータリー除雪車と同様の資格要件が適用されます。

小形除雪機(ハンドガイド式)

除雪車は普通免許で運転できる?除雪車の免許ルールを紹介!

運転席のない小型の除雪機で、一般家庭や店舗周辺などの除雪に使用されます。雪を集めて飛ばすタイプのほか、押して雪かきするタイプ、電動式、エンジン式など、メーカーによってさまざまな種類があります。

運転免許は不要ですが、1年以上の小型特殊運転免許相当の運転経験が求められます。先述のとおり、公道で使用するには除雪講習の受講が必要です。

まとめ

除雪車の運転には、車両の種類や使用場所に応じて適切な免許と資格が必要です。大型免許や特殊免許が必要になるものがほとんどですが、今回取り上げなかった「凍結防止剤散布車」は普通免許で運転できるものもあります。また、ホイールローダーなどの建設機械が除雪車として使用されるケースもあります。

私有地での小形除雪機の使用についても慎重に行うことが大切です。手軽に使用できる反面、不注意による事故やケガも少なくありません。周囲に人やペットがいないかの安全確認や、使用前点検は忘れずに行いましょう。

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