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車のライトの種類とその役割とは

車のライトの種類とその役割とは
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進路を明るく照らしたり、歩行者や周囲の車に自分の車の動きを知らせたりと、あらゆる場面で活躍する車のライト。一口にライトと言っても車には複数のライトが備え付けられており、それぞれ役割も異なります。今回は、そんなライトの役割やメンテナンスについて解説します。

ライトの点灯に関するルール

国家公安委員会がまとめた『交通の方法に関する教則』(第6章 第3節)には、ライト(灯火)の点灯に関するルールが記されています。「夜間は前照灯、車幅灯、尾灯などをつける」「夜間に道路に駐停車するときは、非常点滅表示灯、駐車灯又は尾灯をつける」など、どれも必ず教習所で習う内容ですが、つい忘れがちな細かいルールもあるので、一度目を通してみてください。

なお、「無灯火」は交通違反となり、違反点数1点と6,000円の反則金(普通車の場合)が課せられます。くれぐれもご注意を!

ライトの種類とそれぞれの役割

車にはヘッドライトをはじめ、用途の異なるさまざまなライトが搭載されています。各ライトの機能を十分に理解して使いこなしましょう。

ヘッドライト(前照灯)

車のライトの種類とその役割とは

ライト類の中でもひときわ明るい光を放つ「ヘッドライト」は、夜間や悪天候時にドライバーの視界を確保してくれる重要な存在です。現在はハロゲンライト、ディスチャージライト(HID)、LEDライトの主に3タイプが採用されています。

2017年にはヘッドライトの使い方に関するルールが明確化され、警察庁は街灯が少ない暗い道では基本的にハイビーム(走行用前照灯)にすることを推奨しています(※ただし、交通量の多い市街地などや対向車・先行車がいる場合はロービーム(すれ違い用前照灯)に切り替えましょう)

スモールランプ(車幅灯)

車のライトの種類とその役割とは

「スモールランプ」はその名の通り小さなライトで、停車中、周囲に自分の車の存在と車幅を知らせる役割があります。ヘッドライトと連動して点灯するほか、単体でつけることも可能です。

夕暮れ時、スモールランプだけで走行しているドライバーさんも見かけますが、この時間帯は特に事故が起こりやすいので、ヘッドライトも早め早めの点灯を心がけたいところです。

フォグライト(霧灯)

車のライトの種類とその役割とは

フォグ(fog)とは「霧」のこと。ヘッドライトよりも低い位置に付いている「フォグライト」は、霧などで視界が悪いときにヘッドライトを補助する役割があります。霧の中を透過しやすい、黄色がかった光が特徴です。フォグライトのスイッチは、ヘッドライトやスモールランプとは別の場所にあり、車種によっても異なるので、あらかじめ位置を確認しておくことをおすすめします。

テールライト(尾灯)

車のライトの種類とその役割とは

「テールライト」は、車両後方に付いている赤色のライト。「尾灯」とも呼ばれます。ヘッドライトやスモールライトと連動し、後続車に自分の車の存在と車幅を伝える役割があります。

ブレーキライト(制動灯)

車のライトの種類とその役割とは

ヘッドライトと並んで重要な役割を担っているのが、車両後方の「ブレーキライト」(※英語では「ストップライト(stoplight)」)です。テールライトと同じく赤色のライトですが、こちらは昼夜問わずブレーキをかけると強く点灯し、後続車に減速中であることを伝えて追突を防ぐ役割があります。ブレーキライトが切れたまま走行すると「整備不良(尾灯等)」として交通違反となり、違反点数1点と7,000円の反則金 (普通車の場合)が課せられます。

バックアップライト(後退灯)

車のライトの種類とその役割とは

リバースギヤに入れると自動的に点灯するのが「バックアップライト」。「バックライト(ランプ)」や「後退灯」とも呼ばれます。自分の車の後退を周囲に知らせるほか、ドライバーが後方を見やすくする照明としての役割もあります。

ナンバー灯

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「ナンバー灯」はその名の通り、ナンバープレートを照らすライトです。正式名称を「番号灯」といい、夜間でもナンバープレートを見やすくする役割があります。色や明るさなどが保安基準を満たしていないと車検に通らないだけでなく、そのまま夜間に走ると「整備不良」として交通違反となり、違反点数1点と7,000円の反則金(普通車の場合)が課せられるので注意しましょう。

ルームライト

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「ルームライト」は車内を明るく照らすライトです。車種によっては、運転席や助手席付近に地図を見るための「マップランプ」、ドア内部に足元を照らす「カーテシーランプ」などがついている場合もあります。

手動でルームライトを点灯した際は、消し忘れにご注意を。車種やライトの種類にもよりますが、長時間点けたまま放置するとバッテリーが上がってしまう場合があります。

デイライト(昼間走行灯)

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昼間にも点灯させて自分の車の視認性をより高める「デイライト」。正式名称を「デイタイム・ランニング・ライト(ランプ)」といい、こちらは輸入車に多く装備されています。日本では2016年に「昼間走行灯」として保安基準が定められました(欧州では2011年に義務化)。後付けも可能ですが、いくつかの基準を満たす必要があるため、ディーラーやカー用品店などのプロにご相談ください。

ライトの交換とメンテナンス方法

ライトもタイヤと同じく消耗品。交換やメンテナンスのポイントは以下の2つです

球切れしたらすぐに交換!

車のライトの種類とその役割とは

どのライトも、安全運転のために何一つ欠かすことはできません。点灯しないライトを見つけたら、すみやかにバルブ(電球)を交換しましょう。上でも触れたように、ライトが切れたまま走行すると「整備不良」として交通違反となる可能性があります。

ライトは普段からメンテナンスを

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ドライバーが車内からすべてのライトを確認するのは難しく、「知らぬ間に切れていた!」なんてこともめずらしくありません。寿命だけでなく故障で切れてしまう場合もあります。お出掛け先で見つけて慌てないためにも、日ごろから自宅や車庫で定期的にライトを点検しておくと安心です。

まとめ

普段何気なく使っているライト類ですが、ひとつひとつに重要な役割があります。この機会にぜひおさらいしてみてくださいね。

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