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【noair】もし、タイヤのパンクがなくなったら、何が変わる?

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空気充填不要の新コンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」は、「no」+「air」という名が示すとおり、今までのタイヤでは不可欠だった”空気”を不要にしたもの。でもそれだけではありません。もし、タイヤにつきものだった”パンク”がなくなったら、パンクにまつわるトラブルや、ドライバーのカーライフはどのような変化があるのでしょうか?

高速道路でのロードサービス出動が約3分の1減少!?

空気のいらないタイヤの、最も分かりやすいメリットはパンクがなくなること。「noair」では、タイヤの内部に充填して荷重を支える空気の代わりに、内側に剛性の高い特殊な樹脂製のスポークを採用して、荷重を支える力を保っています。

空気入りタイヤの場合、タイヤに穴が空いたら、その瞬間からもう運転できません。もちろんパンク補修などの応急処置や、パンク後も一定距離走行できるランフラットタイヤを使うなどの手段はあるものの、根本的にパンクというリスクはつきものです。しかし、「noair」のようなエアレスタイヤなら、スポーク部分の劣化度合いも事前にチェックが可能です。エアレスタイヤが実用化され普及したら、「走行中に突然パンクする」といった突発的なトラブルは避けられるようになるかもしれませんね。

もし、走行中のパンクがゼロになったとしたら、どんな変化が考えられるでしょうか。例えば、ロードサービスの出動件数にも影響を与えるでしょう。JAFの公表データによると、平成28年度のロードサービス救援依頼で、タイヤのトラブル(タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足)が原因となった件数の割合は、16.27%と「過放電バッテリー」に続いて2番目の多さ。高速道路に限定すると、タイヤトラブルでの救援依頼件数34.07%と圧倒的な1位なのです。

もし、これがエアレスタイヤによってなくなれば…。救援出動件数が減るだけではなく、高速道路の事故渋滞も減って、渋滞時のイライラもなくせるかもしれませんね。

パンク遭遇の回数も、修理の費用もゼロに!?

路上の異物がタイヤに刺さったり、歩道や駐車場の段差にこすってしまったり、空気圧不足が原因だったり、要因が何にせよ走行中のパンクは危険ですから、避けて通りたい経験です。では、どのくらいのドライバーがパンクを経験したことがあるのかというと、市場調査会社GfKジャパンが2017年に発表した「自動車タイヤのパンクに関する調査」のデータがあります。

これによれば、「夏タイヤでは40%、冬タイヤでは9%のドライバーがパンクを経験」したとのこと。また、タイヤを購入してからパンクに遭遇するまでの平均期間は「夏タイヤが33.0カ月、冬タイヤが29.8カ月」との結果が出たといいます。もし、パンクがなくなれば、タイヤの寿命が延びて買い換えサイクルも長くなり、コストパフォーマンスが良くなるといった、ドライバーにうれしい効果も生まれそうです。

また、パンクの修理にかかる費用も、なくせるかもしれません。タイヤパンクの修理を含めた「自動車整備費」1カ月の全国平均額は2,189円(「小売物価統計調査(動向編)」のデータを元に算出)。年間に換算すると、約2万6,000円程度になります。パンクとは無縁なエアレスタイヤが普及すると、全体的な維持費も抑えられるかもしれませんね。

空気入りタイヤと遜色ないレベルの性能を目指して

「パンクをしない」という特筆すべき機能があっても、それだけでは製品にはなり得ません。現時点での「noair」はコンセプトレベルながら、転がりやすさを表す「転がり抵抗値」は市販製品よりも25%良好な数字を出しています。この「転がり抵抗値」が低いほど、燃費は低く抑えることができます。通常の使用でも、タイヤの空気圧は徐々に下がってしまい、タイヤの変形が大きくなり、アクセルが重くなってしまいます。エアレスタイヤによって、この空気圧の低下による変形が防げれば、従来の低燃費タイヤより、さらに燃費を抑えられる可能性を持っているのです。

また、ブレーキ性能や騒音についても、「noair」では過去の試作モデルと比べ大きく改善し、現行の空気入りタイヤと遜色のないレベルに近づいていますが、まだ実用化に向けては大きな壁がいくつも立ちはだかっています。しかし、それらを乗り越えた先にある「タイヤはパンクするもの」という常識が過去のものになる日は、一日一日と近づきつつあります。タイヤからパンクがなくなったら…、あなたが予想するのはどんな変化でしょうか?

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