2014年1月に、ラグジュアリーミニバン専用タイヤとして1995年に発売した「TRANPATH Lu」の新商品「TRANPATH LuⅡ(トランパス エルユー ツー)」を発売しました。
目次
ファン待望の新商品。コミュニティサイトでも好評
TRANPATH Luは、「トヨタ アルファード」や「日産 エルグランド」など 安定性と静粛性を高めたラグジュアリーミニバン専用タイヤとして1995年に発売。重く大きい高級ミニバンをしっかりと支え、すべての座席に乗る人が実感できるほどの高い静粛性が評価されてきました。「Luじゃないとダメ!」というほどの熱心なファンがいるTRANPATH Lu。タイヤ業界では珍しい、公式コミュニティサイト「Team Lu」(旧「Lu Club」)には多くのLuユーザーが登録しています。この Luユーザーのためのコミュニティサイトに、発売以降、好評の声をいただいております。
コミュニティサイト「Team Lu」(トーヨージャパンHP http://team-lu.toyotires.jp/index.html)
VIP用車両としても使われる、高級ミニバン
これらの高級ミニバンは、各自動車メーカーのフラッグシップミニバンとして、モデルチェンジごとに車両重量はより重く、室内空間はより広くなっているが最近の傾向。これまでの高級セダンの地位を奪うように官公庁などでも使用され始め、VIPの移動空間としてのポジションを確立しています。これらの高級ミニバンに使われることを想定した
「TRANPATH LuII」の2つの開発コンセプトは、
①より重く、より大きくなるフラッグシップミニバンをしっかり支える
②VIPが乗るにふさわしい上質な静粛性と快適性
『さらなる上質さ』の追求
より上質な静粛性を実現すると同時に、転がり抵抗性能、ウェットグリップ性能、ロングライフといった基本性能のバランスも保つために、トレッドゴムの配合を新設計。
そして、カーカスの巻き上げ部分をトレッド付近まで延長した「スーパーハイターンアップ構造」を開発し、サイドウォールの剛性を確保。
さらに、ベルト部分の構造を見直すことで、路面からの凹凸の入力を抑え、ガチガチとした硬さを感じさせない、VIPの移動空間にもふさわしい上質なしっかり感を実現しています。
LuⅡの最大の特長は、静粛性
LuⅡの最大の特長である高い静粛性を実現するため、さらにトレッドパターンにいくつもの工夫を施しています。
パターンノイズの原因の1つはブロック打撃音です。同じような音程のノイズを同時に大きく出さないよう、ブロックの数に変化をつけながら精密にトレッドパターンをデザインすることで、パターンノイズの周波数帯も、パターンノイズが出るタイミングも分散させています。
ブロックの大きさが、アウト側/イン側で異なる
サイプ(横溝)で隔てられるひとつひとつのブロックを、アウト側では大きく、イン側では小さくデザイン。パターンノイズの周波数を、アウト側は低く、イン側は高くすることで、同じような音の発生を防いでいます。
サイプが描くなめらかな曲線
サイプの入れ方をなめらかな曲線に。各ブロックが同時に路面を叩かないため、パターンノイズが同時に発生しません。
空気の流れに変化をつけるサイレントウォール
トレッドパターンの縦溝の側面には、溝の側面に小さなギザギザとした切り込み「サイレントウォール」を入れています。これは、空気の流れに変化をつけ、走行時に溝が潰れたり開いたりすることで発生する「ポンピング音(気柱管共鳴)」を低減する効果があります。
他にも、サイプ(横溝)の容積をできる限り小さくするなど、工夫は細かなところまで。ひとつひとつは、何デシベルもノイズを減るような大きな効果はないですが、小さな工夫の積み重ねで、高い静粛性を実現しています。
江戸切り子とタイヤの関係
VIP用移動車両に使われる高級ミニバンにふさわしい、見た目の高級感も出すために、江戸切り子やカットグラスのような『切り子』のイメージが入っています。よく見ると、角が落とされているブロックがあります。カットグラスのような上質な佇まいを感じませんか?
タイヤは、黒くて丸いゴムの塊に見えますが、無数の工夫で、快適なドライブを追求しています。
ぜひ、店頭で実際にご覧ください。
商品の詳細や採用技術はこちらから(トーヨータイヤジャパンHP)
http://toyotires.jp/catalog/talu.html
商品開発の詳細はこちらから(トーヨータイヤジャパン HP)