「親指マークに取り消し線」の意味は?海外の変わった道路標識
- トリビア
- 2020.05.22
世界の国々に設置されている「道路標識」は、国際条約によってデザインがある程度統一されているため、言葉が違っても大体の意味はわかるものも少なくありません。
しかし、中にはその国ならではのユニークな標識も存在します。今回は世界のめずらしい道路標識をピックアップしてご紹介します。
「ヒッチハイク禁止」(南アフリカ)
ヒッチハイクの意思表示となる親指を立てるサインに、赤い取り消し線が引かれたこちらの標識。南アフリカ共和国では、「ヒッチハイク禁止」を意味します。
南アフリカではカージャックなどドライバーを狙った犯罪が多発しており、在南アフリカ共和国日本国大使館が発行する「在留邦人安全対策マニュアル」には、「ヒッチハイカー(たとえ子供を抱いた女性であっても)には係わらない」という防犯対策も記されています。標識の有無にかかわらず、同乗させないように注意したいところです。
「そり禁止」(スイス)
国土のおよそ4割が標高1300m以上で、4000m以上の山々が連なるスイスにあるこちらの標識は、「そり禁止」。身近なウインタースポーツとして、家族みんなで休日にはそり遊びが盛んに行われますが、事故件数も多いのだとか。
また、スイスには「白地に大砲のようなイラスト」が描かれた「発砲音に注意」の標識。射撃場や操縦練習場などの近くに設置されているようです。ドライバーを発砲音で驚かせないように作られたのでしょう。どちらも、日本ではまずお目にかかれない標識ですね。
「動物注意」にもお国柄(スウェーデン、トルコ、オーストラリアなど)
日本の山間部などでもよく見られる「動物注意」の標識。日本ではシカのシルエットが最もポピュラーですが、国や地域により描かれる動物は異なるようです。例えばスウェーデンではトナカイやヘラジカ(ムース)、トルコではウサギ、オーストラリアではコアラ、カンガルー、ウォンバットなどが描かれています。
なお、日本国内でもシカのほかにタヌキやサル、ウサギなどさまざまな標識が存在します。旅先ではめずらしい動物の標識に出会えるかもしれませんよ。
気になる標識はありましたか? 海外の道路を運転する際は、ユニークな標識に気をとられてよそ見をしないようくれぐれも注意してくださいね。