パンクしたタイヤはどこまで修理可能? 修理可能な範囲を知ろう
- トリビア
- 2020.02.07
パンクしたタイヤは損傷状態に応じて修理または交換することになりますが、その基準をご存じでしょうか。今回は、社団法人日本自動車タイヤ協会で定められている使用基準をもとに、どこまでの損傷なら修理できるのかを解説します。
タイヤの「修理できない範囲」
損傷状態や損傷部分によっては重大な事故につながるおそれがあるため、タイヤの修理や再利用が禁止されています。タイヤに以下のような損傷が見られた場合は、修理をあきらめ、速やかに交換しましょう。
- スリップサインやベルトが露出している
- トレッド(路面と接触する部分)以外の部分に、コードに達する外傷やゴム割れがある
- トレッド部分に、コードに達する外傷やゴム割れがあり、それらが修理可能の範囲を超えている
- セパレーション(はく離)を起こしている
- コード切れやひきずり(低空気圧の状態で走行することによってサイドウォール部が損傷している状態)を起こしている
- インナーライナー(チューブレスタイヤ内部のゴム層)に損傷がある
- ビード(タイヤとリムを固定している部分)に損傷がある
- 油、薬品などによってゴム層が変質している
タイヤの「修理できる範囲」
パンクの修理ができるのは基本的にトレッド部分のみ。クギ穴または類似の貫通傷なら修理可能です。さらに傷の直径や個数、周上間隔についても以下のように細かい基準が定められています。
【普通乗用車、軽トラック、小型トラック用タイヤ(6.50相当以下)の場合】
損傷の直径…6mm以下
損傷の個数…2個以内
損傷の周上間隔…40cm以上
【トラック及びバス、小型トラック用タイヤ(7.00相当以上)の場合】
損傷の直径…8mm以下
損傷の個数…3個以内
損傷の周上間隔…70cm以上
タイヤ修理後の注意点
タイヤを修理した後は安全上次の点に注意して装着&ご使用ください 。
- 前輪に使用しない
- 応急修理したタイヤでは高速走行、長時間使用しない。
せっかくなら、なるべく長持ちさせたいクルマのタイヤ。運悪くパンクに見舞われてしまったときは、今回ご紹介したチェックポイントを思い出してみてくださいね。