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ドライブ中の熱中症予防に。体を効率良く冷やすには?

猛暑の影響で、今年は特に話題に上る「熱中症」。この時期はクルマの中が高温になりやすいうえに、窓から強い日差しも入り込んでくるため、ドライブ中も十分な注意が必要です。今回は車内での熱中症対策として、「効率よく体を冷やす方法」を解説します。

「太い静脈」を冷やすのが効率的

火照りやめまい、頭痛など、熱中症の疑いがある症状が起こったら、まずは涼しい場所に移動して衣服をゆるめてから、「太い静脈がある場所」を冷やしましょう。大量の血液がゆっくりと体内に戻っていく場所を重点的に冷やしてあげることで、効率的に体を冷やせます。

具体的な場所は…

体表近くに太い静脈があるのは、首の両脇の前面、わきの下、足の付け根の前面(そけい部)などの部分。氷のうや保冷剤がなければ、冷たいペットボトルや缶飲料をタオルにくるんだものを当てましょう。症状が重く救急車を要請している場合でも、到着までの間できるだけ体を冷却しておく必要があります。

意識があるようならば「水分補給」も効果的

また、胃の表面から体の熱をとるという意味で、冷たい水を飲ませるのも効果的。冷却と同時に水分補給もできるので、一石二鳥です。もしも大量に汗をかいていた場合は、塩分を補うため経口補水液かスポーツドリンクが好ましいですが、水1リットルに1 ~ 2グラムの食塩を入れた食塩水でも代用できます。
ただし、本人が呼びかけに答えない(意識障害がある)場合や反応がおかしいときは、水分があやまって気道に入り込む危険性があるため、水分補給は禁物。吐き気をうったえている場合も、胃腸の動きが鈍っている証拠なので水分補給は控え、病院で点滴をしてもらうようにしましょう。

おでこに貼る冷却シートの効果は?

ちなみに、おでこに貼るタイプの「冷却シート」はひんやりして気持ちよく持ち運びも簡単ですが、体温を下げる効果はありません。熱中症対策としてなら、氷や保冷材を準備しておくほうが賢明です。

普段は健康な人も、条件次第でいつでも起こりうる熱中症。もしものときの対処法は覚えておいて損はありません。暑さはまだしばらく続くので、今回ご紹介したポイントをぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。