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もう走りましたか?スムーズに曲がれる「ラウンドアバウト」交差点

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道路と道路が複雑に重なった交差点は、事故の多発ポイントの1つ。もしも信号機がなかったら……なんて考えたらゾッとしますよね。ところが近年は信号機のない円形の交差点「ラウンドアバウト」が全国各地に導入されています。2014年の本格的な運用開始以来順調に数を増やしているものの、まだ見たことがないという人も少なくないのでは? 今回はそんなラウンドアバウトについてご紹介します。

ラウンドアバウトとは

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ラウンドアバウトとは、複数の道路を環状道路によって接続する交差点のこと。交差点内は一方通行となっており、信号機がないのが特徴です。交差点内の交通が最優先されますが、もし交差点内を通行する車がいなければ、進入車は一時停止する必要がないのでスムーズに通行可能。反対に、交差点内の車が多いときには自然と進入車の速度が落ちるため、安全性が上がります。

信号機がないため災害時でも機能し、景観にも優れるというのもうれしい利点です(ちなみに、かの有名なエトワール凱旋門の周りもラウンドアバウト)。ただし、交通量の多い幹線道路への導入は容易ではなく、広いスペースを必要とするなどの欠点もあるようです。

例えばこんなところに

沖縄県糸満市「糸満ロータリー」

2015年、沖縄県内で初めて導入されたラウンドアバウトが糸満市の「糸満ロータリー」です。導入前の渋滞時には100mあった滞留が、20mにまで緩和されたのだとか。5つの道路が合流する様子は、すぐそばの「山巓毛(さんてぃんもう)公園」から眺められます。

長野県飯田市「吾妻町交差点」「東和町交差点」

1947年の大火事からの復興時に、吾妻町に設置された円形交差点は、2011年の改良工事でラウンドアバウト化されました。2013年には、同市内の東和町にも導入。全国的な導入の先駆けとなった2つのラウンドアバウトの様子は、地元ケーブルテレビ局のWebサイトから、ライブカメラで確認できます。

千葉県千葉市「みどり台環状交差点」
市原市「有秋台環状交差点」「鶴舞大倉屋団地交差点」

千葉県内初のラウンドアバウト導入となったのが、千葉市と市原市にある3箇所の円形交差点です。「みどり台環状交差点」の中央分離帯には、なぜか“LOVE”の彫刻が……。こういった、地域ならではの特色を探すのもまた楽しそうです。

今後ますます導入が進むことが予想されるラウンドアバウト。未体験の方もぜひ、春のドライブでお近くのラウンドアバウトを巡ってみてはいかがでしょうか。

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