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ゴールド免許の取得条件とは?特典を解説!

令和4年の運転免許統計「更新時講習の受講者数の年別推移」によれば、免許更新の優良運転者講習の受講者(=優良運転者)は912万6721人で、全体の約6割でした。優良運転者の免許証は、有効期限欄の色がゴールド(金色)であることから、「ゴールド免許」とも呼ばれます。

この記事では、ゴールド免許の取得方法やメリットなどについて解説していきます。

ゴールド免許取得の条件

継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ違反やケガのある事故を起こしていないドライバーは「優良運転者」と呼ばれます。運転免許証の有効期限欄はゴールド(金)になっており、免許証の有効期間は5年です。

ただし、一般運転者も優良運転者も、更新期間満了日時点の年齢が71歳の人は有効期間が4年、72歳以上の人は3年となります。

ゴールド免許の条件は、一言でいえば「5年以上の無事故・無違反」です。具体的には以下の3つの条件をクリアする必要があります。

  • 運転免許の継続期間が5年以上
  • 更新年の誕生日の41日前を起算日として5年間無事故・無違反
  • 重大違反教唆幇助・道路外致死傷をしたことがない

「無事故・無違反」に関する注意ポイント

ここでいう「事故」とは人身事故を指し、自損事故・物損事故などは影響しません。また、重大違反教唆幇助(きょうさほうじょ)は、他人に重大な交通違反をそそのかしたり、違反と知りながら止めないこと、道路外致死傷は、道路以外の場所での運転によりケガをさせたり死亡させたりすることを指します。

ゴールド免許取得の最短年数

ゴールド免許を取得するまでにはグリーン免許→ブルー免許と段階を踏んでいく必要があるため、事故や違反がなくても基本的には約3年(グリーン)+約3年(ブルー)の約6年かかることになります。

ただし、免許更新の時期は誕生日でカウントされるため、誕生日を迎える41日前に免許を取得して条件を満たせば、最短約5年でゴールド免許の取得が可能です(最初に交付される免許の有効期間は短くなります)。

また、無事故無違反を5年間継続したうえで自動二輪・中型などの免許を追加取得すれば次の更新を待たずにゴールド免許になるという小ワザもあります。

反対に、免許取得や違反などのタイミングによっては取得までの年数が長くなる場合もあるのでご注意ください。

その他の運転免許証の種類や有効期限

運転免許証の有効期限欄の色は、ドライバーの属性が一目でわかるように3種類に分かれます。ゴールド以外の2種類についてもおさらいしておきましょう。

グリーン(新規取得者)

初めて運転免許を受けた「新規取得者」はグリーン(緑)で、免許証の有効期間は3年です。取り消し処分を受けて再取得した場合もこの色になります(災害や病気などやむを得ない理由で更新期間を過ぎて再取得する場合は、6カ月以内であれば以前の色を引き継ぎ可能)。

ブルー(初回更新者・一般運転者・違反運転者)

継続して免許を受けている期間が5年未満、かつ違反や事故の有無が違反運転者講習の区分に該当しない「初回更新者」、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ3点以下の軽微な違反が1回のみの「一般運転者」、複数回の違反またはケガのある事故を起こした「違反運転者」のいずれかに該当するドライバーはブルー(青)になります。免許証の有効期間は、初回更新者と違反運転者が3年、一般運転者が5年です。

ゴールド免許のメリット

ゴールド免許を取得すると、主に以下の4つのメリットがあります。

免許更新の負担が減ること

まず1つは、免許更新の負担が減ることです。一般運転者のブルー免許と比較すると、免許の有効期間は同じく5年間ですが、講習時間は半分の30分。費用に関しても、更新手数料は300円安く3,000円となります。

警察署でも更新手続きができる

また、運転免許試験センターや免許更新センター以外に警察署でも更新手続きができるので選択肢が広がり、時間もお金も節約できるのもポイントです。更新可能場所は都道府県によって異なるので、更新ハガキなどでご確認ください。

保険割引制度を利用できること

さらに優良運転者を対象とした保険割引制度「ゴールド免許割引」を利用できるのもメリットです。例えば任意保険の自動車保険では、ゴールド免許を取得しているドライバーは「事故を起こす可能性が低い」と判断され、保険料が安くなります。割引率は保険会社によっても異なるので、加入前に比較してみてください。

免許更新のオンライン講習

2022年2月からは、ゴールド免許を取得したドライバーを対象に、免許更新のオンライン講習も一部地域で試行開始しました。対象となっている地域は北海道・千葉・京都・山口の4道府県で、全国実施時期は2024年度末以降に予定されています。

オンライン講習は、更新ハガキ(更新連絡書)に記載された期間内にスマートフォンやパソコンなどで専用サイトにアクセスし、マイナンバーカードで本人認証を行ったうえで動画などを視聴することで受講できます。視聴中は顔画像の撮影(計3回)が必要です。

最終的には免許証交付のために運転免許センターや警察署に出向く必要がありますが、混雑緩和や待ち時間短縮などの効果が期待されています。受講後に現地で更新申請書を受け取る際は、オンライン講習を受講済みであることを窓口係員に申し出ましょう。

なお、マイナンバーカードを持っていない方や視聴環境のない方などは、これまでと同様に対面での講習も可能です。

まとめ

ゴールド免許を取得した人でも、事故や違反をしたり免許停止・取消などの処分を受けたりするとブルーに格下げされてしまいます。一般的に「軽微な違反」とされる、違反点数3点以下の違反(信号無視・駐停車違反・座席ベルト装着義務違反など)であってもゴールド免許を維持できなくなります。

また、うっかり免許の更新手続きを忘れて再交付を受けた場合もブルーになってしまうので注意したいところです。

何かとメリットの多いゴールド免許。取得・維持できるように、安全運転を心がけましょう!