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そろそろシーズン到来!スタッドレスタイヤを装着前にチェックしたいポイント

気づけば過ごしやすい季節になったのもつかの間の話。寒~い冬はもうすぐそこに近づいてきています。冬のドライブで気をつけたいことといえば、何といっても雪対策。北海道では早くも11月頭ごろから雪が降り始めます。タイヤの履き替えに備えて、確認しておきたいポイントをご紹介します。

交換のタイミングは初雪の時期をチェック!

雪が降り始めてから慌ててスタッドレスタイヤに履き替えると、ナットの締め忘れなどうっかりミスを起こしがち。寒さが増してきたらこまめに天気予報をチェックして、住んでいる地域の初雪時期をしっかり把握しておきましょう。交換のタイミングは、初雪が降る直前の天気のよい日がベストですが、できるだけ余裕をもって交換しておきましょう。この時、空気圧は必ず確認を!

新品タイヤは「皮むき」を忘れずに

新品のスタッドレスタイヤに履き替えたときは、必ず乾いた路面で慣らし運転をしておきましょう。「皮むき」とも呼ばれるこの作業をすることで、製造過程で発生したタイヤ表面の薄い膜を取り除くことによってトレッドゴム本来のアイス性能(凍った路面をひっかいたり路面の水膜を除去したりして、すべりにくくする性能)を発揮させることができるのです。

慣らし運転は時速80km以下で走行距離は100キロ以上が目安。これを済ませておくと雪が降っていないときのスタッドレスタイヤ独特の運転感覚をつかめるという利点もあります。ご存知の方も多いかもしれませんが、スタッドレスタイヤはその性質上、ドライおよびウェット路面におけるブレーキ性能がノーマルタイヤに比べて劣るため、制動距離が長くなってしまうのです。

タイヤのすり減り具合をチェック

昨シーズンに引き続き同じスタッドレスタイヤを使う場合は、装着する前にすり減り具合をチェック。スタッドレスタイヤの使用限界は、表面の溝の深さが新品時の50%未満になったときといわれています。それを知るためにタイヤの溝には冬タイヤとしての使用限度の印「プラットホーム」がついています。プラットホームはタイヤの側面、ホイール付近にある「↑」マークの延長上にあります。

1カ所でもプラットホームが露出していると、冬タイヤとして使い続けるのは大変危険なので、すみやかに交換しましょう。

装着時に注意したいポイント

「スタッドレスタイヤは前輪(駆動輪)の2本に装着しておけば安心」と思っていませんか? 前輪だけに装着すると前・後輪のグリップ力に差が生じ、ブレーキをかけたときに後輪が滑ってしまいます。JATMAの調査によると、スタッドレスタイヤを駆動輪の2本のみに装着した場合、「夏用タイヤ(全車輪)並みの性能で、挙動が安定しない」との結果も出ています。本来の効果を十分に発揮させるためにも、スタッドレスタイヤは必ず4本セットで装着しましょう。

また、装着後はすぐに積雪・凍結路を走るとも限りません。乾燥した道や湿った道を走るときは、急な操作(急発進・急ブレーキ・急ハンドル)は避け、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。スタッドレスタイヤはその性質上、ノーマルタイヤにくらべて濡れた路面でのグリップ性能が劣るので、雨の日は特に注意したいところです。

外が寒いとどうしても外出がおっくうになりがちですが、ウインタースポーツや美しい雪景色など冬ならではの楽しみは盛り沢山。タイヤのメンテナンスをしっかりして、冬の時期もアクティブに過ごしたいものですね。