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意外と汚れてます!気をつけて! 知っておきたい愛車のシートメンテナンス術

クルマに乗るとき、みんなの身体を支えてくれるシート。衣類を着ているとはいえ、運転中は常に身体と接触する部分です。つまり車内のパーツのなかで、特に汚れやすい場所なんですよね。

先日、輸入車ディーラーのメカニックマンに聞いたところ、特にゴミが入りやすいのがシートの縫い目の隙間とのこと。髪の毛とかホコリがつまったままだとダニが発生しやすいですし、子供のこぼしたお菓子が、シートの隙間に入っているのを知らずに、そのまま放置していたら虫と一緒にドライブなんてことも……考えただけでぞっとしますね。

そんな悲劇も起こりうる場所なんです、シート回りは。毎週とはいいませんが、定期的に掃除をしてキレイに保ちたいですね。

ファブリックシートの場合

まずは掃除機を使って、シートの表面全体を掃除します。ダイソンのハンディクリーナーのような、布団用のヘッドがついた掃除機を使うのがベスト。ファブリックの奥、ウレタン部分に入り込んでいる粉ゴミも吸い取ってくれます。布団専用などの、吸い込み口の幅が広い掃除機のほうが効率は良さそうですが、実は凹凸が多い車のシートの清掃用には不向きなのです。

シートの縫い目の部分は手で広げながら、細身のすき間用ノズルに交換した掃除機でゴミを吸い取ります。掃除機を片手で操作しなければならないので、キャニスタータイプで掃除をする場合は、掃除機本体を持ってもらう人が必要になるかも。

次に固く絞ったぬれ雑巾で表面全体を拭き上げます。このときもシートの縫い目の部分を広げて、掃除機では吸い取れなかったゴミを拭いて取り除くようにしましょう。

ここからは布製シートクリーナーの出番となります。シートに直接スプレーするのではなく、乾いた布に吹き付けてなじませ、そしてファブリックの毛足を立たせるように拭いていきます。

最後に乾いた布でシート表面上のクリーナー成分を拭き取り、シートを乾かして作業終了です。

レザーシートの場合

新しい車なら比較的カンタンです。レザーシートには耐候性を高めるため、塗料とコーティング用のクリアーが塗られており、基本的には固く絞った布で軽く拭き上げるだけでOK。でも、ゴシゴシと擦ってしまうと、せっかくのコーティング部分を削り落としてしまいます。あくまで優しく、柔らかく拭きましょう。

もちろん縫い目の隙間部分は掃除機+細ノズルによるゴミの吸い取りは欠かせません。

古い車の場合、サイドサポートの擦れが感じられるようであれば、つや出し効果のある本革クリーナーを使いましょう。これらにはミンクオイルなどの成分が含まれています。固く絞った布で軽く拭き上げ、布に適量の本革クリーナーをのせてシート全体を拭いていきます。このときも強く拭いてはダメですよ。軽く拭いて、もう一回拭いて、薄く二度塗りしていきます。

面倒だから運転席だけ掃除する…というのはいけません・助手席、後部座席も正しい手順で掃除しましょう。こういったメンテナンスが車を売却するときに、リセールバリューの高さとなって評価されるのですから!