季節到来!梅雨が明けたらすぐにカーコーティング!その際の注意点とは
- メンテナンス
- 2014.07.112020.07.29Update
長い長い雨も一段落すると、炎天下が続く夏がやってきます。酸性雨も車の塗装にダメージを与えますが、直射日光もそれは同じ。これから毎日のように続く強い日差しから愛車を守るために、カーコーティングを行なうシーズンの到来でもあります。
カーコーティングとはポリマーやガラスなどの成分で塗装面に硬いクリア層を被膜させるもの。ワックスと違い保護できる期間が長く、汚れが固着しにくいといったメリットがあります。またガラスウインドーに油分がつきません。
しっかりコーティングを行なえば、普段の洗車も水洗いだけでOK。磨き傷などもつきにくくなるし、メンテナンスのサイクルを長めにしても大丈夫になります。
ただし、カーコーティングを行なうにはいくつかの注意点が必要です。
塗装の状態がよくなければダメ
カーコーティングは新車時に施工するのが基本。すでに何年も乗っている車や、中古車に対して施工する場合は、塗装面の汚れや傷などを取り除くための下地処理が必要です。言ってしまえば全塗装を行うのと同じようにクリア層を均等に一皮ぶんだけ剥く(削る)という処理が必要になります。専門店に依頼すると、この時点で3~10万円の作業代金がかかることも。しかし、DIYレベルで行うには非常に難易度の高い作業となる(慣れていないと、逆に傷を増やしてしまう結果に)ので、屋内ガレージを持っている人でもなければプロにまかせたほうがベスト。最終的には安上がりになります。
カンタンなポリマーを選ぶか、強固なガラスを選ぶか
また、カーコーティングは耐久性の高い「ガラスコーティング」と比較的安価な「ポリマーコーティング」の2種類が現在の主流ですが、DIYで行うのであればポリマーコーティングを選んだほうが無難です。ポリマーは塗装面の磨き傷をある程度まで埋めてくれるので、自分で下地処理を行う場合に適しています。メンテナンスの回数はワックス以下・ガラス以上。持続期間は約3か月~1年となります。
ガラスコーティングは前述したようにプロレベルの下地処理が必要になりますが、強度が高く、3~5年も持つというメリットがあります。艶と光沢も新車のように蘇ります。しかし施工料金が高い(リッターカークラスで7万円~となることが多い)のが難点。
さて、DIYでカーコーティングにチャレンジしたいのであれば、電動ポリッシャーの導入が欠かせません。2000~3000円で購入できるグリップが1つだけのポリッシャーだと塗装面を斜めに削りやすいので、両手で持てるタイプにしましょう。安いものなら約5000円弱から購入できます。
さらに磨きのコツをマスターするための特訓が必要です。いきなり愛車で試してしまうと、力加減がわからずに傷を増やしてしまったり、フェンダーやボンネットの角部分のクリア層を削りすぎてしまって、曇らせること必至です。まずはネットオークションなどで車のフェンダーなどを落札し、大きな傷の埋め方から、洗車傷のなじませ方などを繰り返し練習して、身体に覚え込ませます。
平面のみならず曲面も均等に磨けるノウハウがついたら実践です。まずは表面のワックスをすべて洗い流します。フェンダーの隙間などにつまった油分もすべて除去する必要があります。場所によっては爪楊枝でほじるようにして除去します。
次にトラップ粘土を使い、霧吹きでトラップ粘土と塗装面に水を拭きかけながら塗装面の鉄粉を除去します。
手で触ったときにどの部分もスベスベになったのであれば、電動ポリッシャーの出番です。屋外で作業をするなら砂がパッドにつかないように注意しながらクリア層をコンパウンドで磨きます。
この時点で再度洗車を行い、コンパウンドの油分を洗い流します。
ボディが乾燥したら、コーティング剤を塗装面に塗り込んでいきます。均等の厚みになるよう、電動ポリッシャーにスポンジバフをつけて作業しましょう。
作業が終了したら、マイクロファイバータオルで車両全体を拭き上げます。そして日当たりのいい場所で乾燥させましょう。一連の作業の所要時間は1人だと1日では終わらず、2日くらいかかることもあります。晴れが連続する土日を使うなどして、しっかりコーティングできる時間を確保しておくのも大切です。
コーティングで輝きを取り戻した愛車に、いっそう愛着が湧くこと間違いなしでしょう。