思わず息をのむ大自然と広大な土地、独自の歴史と文化、ほかでは絶対に味わえない新鮮な食材など、数えきれないほどの魅力が詰まった北海道エリア。今回は「夜景」と「絶景」をテーマに、ON THE ROAD編集部が厳選した北海道エリアの魅力的なドライブスポットをご紹介します。
小樽運河(小樽市)
・所在地:北海道小樽市港町
・アクセス:JR「小樽駅」より約5分
北海道開拓の玄関口、小樽港。船からの荷物運搬を効率的に行うため、大正12年に海面を埋め立てて造られたのが「小樽運河」です。いまはレストランなどへと生まれ変わった石造倉庫が立ち並んでおり、散策路には63基のガス灯を設置。夕暮れ時になると、大正レトロな街並みが暖かい光に包まれ浮かび上がります。特にこれからの時期は雪景色も雰囲気たっぷりですよ。運河の定番撮影スポット、浅草橋街園には観光案内所もあります。
嵐山展望台(旭川市)
・所在地:北海道旭川市江丹別町嵐山及び北海道上川郡鷹栖町
・アクセス:旭川空港より約40分、JR「旭川駅」より約20分
旭川市の中心部から西方に5km、標高253mの山岳・丘陵地にある「嵐山公園」。京都の嵐山に似ていることから、その名が付けられたそうです。都市近郊にありながら豊かな自然が残っているため、春から秋はハイキング、冬にはスノーシューでの散策も楽しめます。頂上の展望台からは旭川市を一望でき、夜になるとより一層幻想的な景色に。無料の駐車場もあり、展望台のすぐ近くまでクルマで行けるのもうれしいところですが、辺りは暗いので懐中電灯のご準備をお忘れなく。
野付半島のトドワラ(別海町)
・所在地:北海道野付郡別海町野付
・アクセス:釧路市より約2時間30分、根室中標津空港より約50分
知床半島と根室半島の間に位置する、野付半島。全長は26kmにもおよび日本最大の砂の半島として知られています。ここへ来たら必ず訪れたいのが、「トドワラ」です。江戸時代中頃まであった原生林に、周辺の地盤沈下によって海水が侵入。すっかり立ち枯れてしまったトドマツの姿には、まさに“この世の果て”という言葉がぴったりの殺伐とした雰囲気を感じます。半島全体の地盤沈下や風化はいまでも進んでいるため、いつかは見られなくなってしまうという大変貴重な景色です。
カニの爪オブジェ(紋別市)
・所在地:北海道紋別市元紋別11
・アクセス:紋別空港より約10分、旭川紋別自動車道・丸瀬布ICより約1時間20分
オホーツク海を見渡す道路に突如姿を現す奇妙なオブジェ、「カニの爪」。高さ12m、幅6m、重さは7トンにもなる巨大なオブジェは、もともと1983年に行なわれた「流氷アートフェスティバル」のプロジェクトとして制作されたもので、以前は流氷の時期には海に浮かべていたそうです。現在は常時陸上で展示されており、人気の写真撮影スポットとなっています。ちなみに、すぐ近くにある流氷科学センター「ギザ」では、本物の流氷に直接触れたり、-20℃の厳寒体験室などの体験型展示を楽しめますよ。
この土地ならではの非日常感をたっぷりと味わえる、北海道エリア。これからの時期は一段と寒さが厳しくなるので、防寒対策をしっかりしてお出かけしてみてくださいね。