ON THE ROAD
TOYO TIRES

読書の秋にアクティビティを。文豪ゆかりの地にドライブへ

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毎年10月27日から11月9日は読書週間。そして、秋の夜長はお家でのんびり本を読むのにも、ピッタリな季節。家の中での読書三昧もアリですが、たまには文豪に思いをはせながら、ゆかりの地を訪れてみるのもよいものです。読書の秋にぴったりのお出かけスポットをいくつかご紹介します。

太宰治記念館「斜陽館」

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  • 所在地:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
  • アクセス: 津軽自動車道・五所川原北ICより約40分
  • 営業時間:5月~10月 8:30~18:00(最終入館17:30)/11月~4月 9:00~17:00(最終入館16:30)
  • 定休日:12月29日 ・電話番号:0173-53-2020

『人間失格』『斜陽』『走れメロス』などの代表作で知られる太宰治。出身地の青森県には、父・津島源右衛門が明治40年に建てた大豪邸があり、戦後手放された後は旅館として使われていましたが、現在は記念館として多くの太宰ファンに愛されています。約680坪の建物は100年以上前のものとは思えないほど立派な作りで、太宰の生家としてだけでなく一つの建築としても十分に見応えがありますよ。館内には直筆原稿や遺品、映像などの資料展示があるほか、ガイドによる館内ツアーも。帰りにはぜひ『津軽』の舞台にもなった龍飛崎(たっぴざき)にも訪れてみてください。

森鷗外記念館

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  • 所在地:島根県鹿足郡津和野町町田イ238
  • アクセス:中国自動車道・六日市ICより約60分
  • 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:45)
  • 定休日:毎週月曜日(祝祭日の場合その翌日)、12月29日~31日
  • 電話番号:0856-72-3210

『舞姫』『雁』などの代表作で知られる森鷗外。故郷の島根県で過ごしたのは幼少期のわずか11年間ではあるものの、遺書の「余ハ石見人 森林太郎トシテ死セント欲ス(私は石見(現在の島根県西部)出身の森林太郎(本名)として死にたい)」という言葉からは、故郷への強い思いが感じ取れます。「森鷗外記念館」には、直筆原稿や遺品、映像資料以外にも、故郷である津和野町にまつわる展示も充実。建物はガラス張り部分を有効活用しており、隣接する鷗外の旧宅だけでなく、かつて鷗外も眺めたであろう津和野川の景色まで館内から見渡せるのも鷗外ファンにはうれしいかぎりです。津和野駅方面に北上すると、「森林太郎墓」が祭られる永明寺(ようめいじ)があります。こちらへ足を運ぶのもオススメルート。

池波正太郎真田太平記記念館

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  • 所在地:長野県上田市中央3-7-3(※駐車場なし)
  • アクセス:上信越自動車道・上田菅平ICより約10分
  • 営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
  • 定休日:不定休 ・電話番号:0268-28-7100

時代小説作家・池波正太郎とその代表作の魅力を紹介する「池波正太郎真田太平記記念館」。『真田太平記』のドラマは、今人気の大河ドラマ『真田丸』のオマージュ元になったことでも知られています。記念館は、作品の紹介はもちろん、遺品や自筆画の展示、からくり絵、プロジェクションマッピングによる「大阪冬の陣・夏の陣」のシミュレーションなど、池波ファンだけでなく歴史マニアにもたまらない内容。さらに館内シアターで上映している映像作品は4作品、合計上映時間1時間半と、とにかく展示のボリュームは満点です。記念館からすぐ近くには、真田氏の居城「上田城跡」(写真)もありますよ。

中原中也記念館

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  • 所在地:山口県山口市湯田温泉1-11-21
  • アクセス:山陽自動車道・防府東ICより約30分、中国自動車道小郡ICより約15分
  • 営業時間:5月~10月 9:00~18:00(最終入館17:30)/11月~4月 9:00~17:00(最終入館16:30)
  • 定休日:毎週月曜日(祝祭日の場合その翌日)、毎月最終火曜日、年末年始(その他展示替えなどによる臨時休館あり)
  • 電話番号:083-932-6430

“汚れつちまつた悲しみに”の一節で有名な『山羊の歌』などの代表作で知られる中原中也。山口県にある生家跡には「中原中也記念館」があります。館内には直筆原稿や遺品、映像資料のほか、作品がモチーフになった楽曲の視聴などもあり、中也の世界を見て、聴いて感じられる展示内容となっています。また、企画展示は2~3か月ごとに展示替えを行っているので、何度訪れても中也の新しい一面が見つけられそうです。帰りはゆったり温泉に浸かりながら、展示の余韻に浸る……なんて贅沢な楽しみ方は、湯田温泉という場所ならではですね。

作家のふるさとや時代背景を知ることによって、新たな発見や感動に出会ったり、作品への理解がグッと深まる「文豪の旅」。お気に入りの作品を片手に、ぜひお出かけしてみてくださいね。

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