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暖冬の今年は、レアな光景に?! 霧氷ドライブを楽しもう!

冬の写真の風物詩といえば「霧氷」。氷点下の気温で生じた霧が、樹木などの表面につき、美しい白色に彩られるもので、もっとも有名なのは樹木全体が大きな氷柱のようになる「樹氷」です。このほかに、枝先に無数に大きな霜が降りたような「樹霜」、枝が氷で覆われたような「粗氷」があり、これらの総称を「霧氷」といいます。今年は暖冬で、雪の多い地域でも、積もらずに溶けてしまう日も多いのだとか。ということは、霧氷を見られるのはレア体験! 天気予報を確認して、気温が下がるタイミングを狙って「霧氷」ウォッチングへドライブはいかがですか? 

長崎県・雲仙

雲仙といえば、活火山。雲仙温泉も有名です。九州ということもあって雪のイメージはあまりないようにも思えますが、雲仙岳を構成する普賢岳や妙見岳は、いずれも標高1300mクラス。冬は雪もたくさん降るのですよ。12月から翌年の春にかけて、平年では1ヶ月に12〜14日ほど霧氷が観測できます。地元では霧氷を「花ぼうろ」と呼び、2月初めから下旬にかけて、毎年「雲仙灯りの花ぼうろ」と題したお祭りが開催されます。霧氷をイメージしたイルミネーションが街中に輝くこのお祭りは、今年は2月6日から27日まで。チェーン規制が敷かれることもありますので、冬の備えは万全にして出かけましょう。

北海道・更別村

氷点下の続く寒さの大地に、屹立する霧氷を見られることで、プロの写真家も多く足を運ぶという更別村の勢雄地区。十勝川水系の猿別川から立ち上る水蒸気が霧となり、朝の冷え込みによって、芸術的な美しさの霧氷を生み出します。車で行くなら、「道の駅 さらべつ」がオススメ。近くにある「さらべつカントリーパーク」は宿泊施設も完備され、冬季も一部施設を除いて営業しています。朝早く、氷点下20度以下になると見られる、川面に立ち上る白い「蒸気霧」(地元では「けあらし」と呼ばれます)に覆われた川は神秘的な姿に。空気中の水分が氷になりキラキラと輝く「ダイヤモンドダスト」も見られるかも。

北海道・阿寒横断道路

北海道東部の定番観光スポット・阿寒湖。夏はマリモに見立てた光の球を湖に流す「夏希灯」や、遊覧船が楽しめますが、冬の名物はドライブで堪能する霧氷、これを見逃すわけにはいきません。弟子屈から阿寒湖へ抜ける国道241号線は通称「阿寒横断道路」と呼ばれ、冬は霧氷ロードともいわれています。その距離は数十キロ。快晴の青い空のもと、車窓から流れる白い霧氷と空の青とのコントラストを楽しみながらのドライブはロマンチックな時間になること間違いなし。ただ、阿寒横断道路は急カーブや急勾配の他にも、雪により特に路面状況が悪いとも言われています。訪れる際には、細心の注意を払いましょう。

写真だけでも、その美しさが伝わってくる霧氷の世界。その目で見たときの感動を思うと、いますぐドライブに行きたくなりますが、その前に冬ドライブの準備をお忘れなく。特に冬の北海道は、スタッドレスタイヤに履き替えるだけではなく、地吹雪で周囲が見えない状況や、ブラックバーンやアイスバーンが多発する難所も多くあります。国土交通省には冬の路面情報を調べるのに便利なリンク集があるので、そこを参考にしつつ、対策を怠らないようにしてくださいね。