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駐車場で大地震に遭遇したら?「機械式」「地下」「立体」での注意点とは

駐車場で大地震に遭遇したら?「機械式」「地下」「立体」での注意点とは
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地震大国・日本。もしも自分が駐車場にいるときに大地震が起こったら…? 地下駐車場や立体駐車場など、駐車場の構造ごとに耐震性はさまざまです。今回はそれぞれの駐車場の特徴や、地震に遭遇した際に注意すべき点を紹介します。いざというときのために知っておきましょう!

機械式駐車場:機械損傷や部品落下の危険あり

駐車場で大地震に遭遇したら?「機械式」「地下」「立体」での注意点とは

住宅や商業施設でよく見られる機械式駐車場。大きな地震発生後は、装置内の機械損傷や部品落下の危険が高く二次災害が起こる可能性が考えられます。強い揺れを感じたらすぐに運転を中止し、周囲の安全に注意しながら速やかに外に避難しましょう。

地下駐車場:地震の衝撃が少ない一方で、液状化の危険性も

駐車場で大地震に遭遇したら?「機械式」「地下」「立体」での注意点とは

地震は地下で発生し、振動が伝わることで揺れが発生します。地下構造物は、地中で振動しにくく、かつ一度起こった震動が周囲の地層に吸収されやすい特徴があります。

したがって、十分な耐力や変形性能が備わった構造ならば、地震に耐えられるといえるでしょう。ただし100%安全というわけではなく、地震時の周辺地盤の安定が前提となります。

地下構造物は周辺地盤に変位や変形が生じると、それに引きずられて震動します。埋め立て地などの地下駐車場は、液状化現象で浮き上がったり、破断が起きてしまったケースもあります。そして、こうした現象は予測や対策が難しいという課題があります。

もし地下駐車場にいるときに地震が起こった場合は、揺れが落ち着いてから安全な場所に避難しましょう。

立体駐車場:地震に強く、避難所としての役割も

駐車場で大地震に遭遇したら?「機械式」「地下」「立体」での注意点とは

ショッピングモールなどに併設されている自走式の立体駐車場は、耐震性を考慮した設計になっています。大きな被害をもたらした2011年に起きた東日本大震災でも、自走式立体駐車場は、倒壊せずに残った建築物のひとつです。

これは主要部材がすべて鉄骨でできており、コンクリートのように地震・津波による欠損がほとんどなく、さらに壁が少ない造りなので、津波による水圧を受けにくいためです。

また、広い空間と丈夫な屋根床を持つため多くの人を収容でき、さらに広いスロープは車いすでも移動可能。そのため避難所や、救援物資の発着拠点としての役割も果たします。

2020年7月に停滞した前線の影響で豪雨災害(「令和2年7月豪雨」)が起きた熊本県内では、同年9月の台風10号接近時に、パチンコ店が車の安全確保のために300台収容できる立体駐車場を開放しました。予報日の朝には暴風雨から車を守りたい人で満車となったそうです。

このエピソードを知っていれば、「いざとなったら立体駐車場に避難する」という選択肢がとれるかもしれませんね。

同じ「駐車場」といっても、立地や設備によって注意すべき点は異なります。万が一に備えて、日頃から地震発生時の正しい行動を調べておくことが大切です。

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