ON THE ROAD
  • TOP
  • トピックス
  • 2シーズン目以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」
TOYO TIRES

2シーズン目以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」
heart

2020年8月1日より、新時代のスタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズツー)」が発売となりました。従来モデルと比較して最新モデルはどう進化したのでしょうか。トーヨータイヤが開発・発売してきたスタッドレスタイヤの歴史をひもときながら、OBSERVE GIZ2のポイントを紹介しましょう。

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤの歴史

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

凍結路対策として、1970年代より普及したスパイクタイヤ。名前の通り、タイヤに金属のスパイクピンを埋めこんだタイヤで、氷を削りながら走行できることから凍結路でも高い安定性を誇る反面、ドライ路面・ウェット路面ではアスファルトを削ってしまうというデメリットがありました。

そこでトーヨータイヤは、アスファルトより柔らかく、氷より硬い素材として鬼クルミの殻をタイヤに配合。20年以上も鬼クルミの殻を使ったスタッドレスタイヤの研究・開発を続けています。

2006年に発売された「GARIT G4」は、進行方向のみならず全方向で凍結路でのグリップ力を発揮する「360°スタッドレス」性能を実現。2008年にリリースされた「GARIT G5」では吸着ナノゲルゴムや吸水カーボニックパウダーを配合することにより、路面への密着力を強化。そして2014年より発売の「OBSERVE GARIT GIZ」は「吸着3Dサイプ」の採用により密着性に加え、高い吸水性を発揮するモデルとなりました。

「経年アイス性能維持」の声に応えた新モデルの「OBSERVE GIZ2」

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

凍結路での制動距離を縮めながら、コーナリング性能を高めてきたGARITシリーズ。最新モデルの「OBSERVE GIZ2」は、ドライバーの求めるあまたの性能を実現するモデルとして生まれ変わりました。

ドライバーに求められている性能とは、主に3つ。雪道やシャーベット路面、凍結路でしっかり曲がれて、しっかり止まれる性能の高さ。次に路面状況が変化してもハンドル操作、ブレーキの反応が優れていること。そしてタイヤの性能が1シーズンだけではなく、2シーズン目以降も落ちないこと。

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

新時代の性能を実現するために、トレッド部に使われるゴム(コンパウンド)を刷新。氷を直接ひっかいてグリップ力を得る鬼クルミ殻、タイヤが乗ったときの圧力で表面が溶けだした水分を吸水するNEO吸水カーボニックセル、そして密着力を高める持続性密着ゲルを配合した、新コンパウンド「吸着クルミゴム」を採用しました。

この中で、新たに使われているのが持続性密着ゲルです。コンパウンド全体を柔らかく保つ効果があり、路面への密着性を高め、アイス性能の向上に成功しています。

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

トレッドパターンも大きく変わりました。3本主溝非対称パターンにより操縦安定性とトラクション性能を進化。中央部の吸着3Dサイプ、3連ブロックは高い吸水力とエッジ効果があり、発進時のトラクション、制動距離の短縮に貢献。同じく中央部のコンビネーションブロックは複数のブロックをかみ合わせるようにして配置したことで互いに支え合い、優れた制動性能・コーナリング性能を実現しました。

また、外側のジグザグスリット形状のバイティングエッジ、サイド部のバットレスエッジ、溝底補強ブロックなどのアイテムが、「OBSERVE GIZ2」のトータルパフォーマンスを高めています。

高いアイス性能が長期間維持される新スタッドレス

2シーズン以降も優れた性能はそのまま。新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

結果として「OBSERVE GIZ2」は前モデルの「OBSERVE GARIT GIZ」と比較して、アイス制動性能が約8%短縮。ウェット制動性能も約10%短縮。ドライ・ウェット路面の操縦安定性、ハイドロプレーニング耐性など、冬場に求められる性能以外も高性能なタイヤとなりました。

さらに路面密着性アップに貢献している持続性密着ゲルは、コンパウンドが硬化しにくいという特性も持ち、「OBSERVE GIZ2」は、長期間にわたって高い性能を維持できます。これにより「1シーズンだけではなく、2シーズン目以降もアイス性能が落ちない」というロングライフ性能を「OBSERVE GIZ2」は実現しました。しかも性能全体を底上げした状態で!

一般にスタッドレスタイヤの買い換えサイクル3~4年といわれ、雪国で使用時間が長い場合は2年での買い替えが推奨されています。しかし「OBSERVE GIZ2」のコンパウンド硬度変化は緩やかで、優れたアイス性能をより長く保ちます。

夏場の保管状態にもよりますが、従来よりも長期間使えるスタッドレスタイヤであることには違いなく、ランニングコストが安くなることは確実です。エコの面でも選ぶべきスタッドレスタイヤといえるでしょう。

pagetop