梅雨が明けると、いよいよ夏本番。海水浴や川遊びも楽しいですが、今年は癒やし効果抜群の“滝”で避暑なんていかがでしょう? 滝が主役の絶景スポットをご紹介します。
龍頭が滝(島根)
- 所在地:島根県雲南市掛合町松笠
- アクセス:JR木次線「木次駅」より約30分 駐車場から徒歩10分
- 電話番号:0854-62-0300(雲南市掛合総合センター)
落差40メートルの“雄滝”と30メートルの“雌滝”からなる「龍頭が滝」。中国地方を代表する名瀑といわれ、「日本の滝百選」にも選ばれています。水しぶきとともに勢いよく流れ落ちる滝は、その名のとおり激しくうねりをあげて昇天する龍のようです。1番の見どころはなんといっても、滝を裏側から見られる「裏見の滝」。滝の下部分に100畳ほどの立派な岩窟があり、滝観音が祀られています。ただし、大雨の後など水量の多い日は裏側に回れないこともあるのでご注意を。滝へ向かう途中の遊歩道から見える巨大な杉の老木も神秘的ですよ。また、毎年8月15日に開催される「龍頭が滝まつり(リンク先は2014年度のもの)」では、花笠に浴衣姿で涼しげに舞う滝踊りが披露されるほか、地元特産品の販売などもあり、多くの人々でにぎわいます。
雨竜の滝(高知)
- 所在地: 高知県吾川郡仁淀川町下名野川(中津渓谷)
- アクセス:高知市内より国道33号経由で約1時間30分
- 電話番号:0889-35-1083 (仁淀川町産業建設課)
全国1位の水質を誇る高知の仁淀川上流、中津渓谷のシンボルともいわれる「雨竜の滝」。落差は20メートルとさほど高くはありませんが、あらゆる方向へ勢いよく吹き出す水はその雄大さから「竜吐水」とも呼ばれています。滝の近くでは会話が困難なほど水の音が大きく、あまりの激流で全身ビショビショになることも。まさに夏ならではの楽しみですね。さらに上流にあるもう1つの滝「竜宮淵」からは、「雨竜の滝」を見下ろすことができ、また違った姿を楽しめるのもポイントです。渓谷の散策は往復約1時間と程よい運動量で、入口にある茶屋や温泉宿泊施設は休憩にもぴったりですよ。
称名滝(富山)
- 所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺
- アクセス:北陸自動車道・立山ICより約60分 駐車場から徒歩約30分
- 休業日:冬季閉鎖
電話番号:076-462-9971 (立山町商工観光課)
350メートルという日本一の落差を誇る「称名滝(しょうみょうだき)」。車からも遠景を望めますが、せっかくなら間近で迫力ある景色を楽しみたいところです。天気の良い日には虹を見られることもあるそうですよ。雪解け水が流れる春や大雨の後など、水の多い日には滝の右側に「ハンノキ滝」が現れて2つの滝がV字に流れ落ちる様子が見られます。さらに水量が増すとその右側に「ソーメン滝」も現れ、3つの滝が並んだレアな光景に出会えることもあるのだとか。駐車場近くの休憩所では「称名滝」を模型や映像で詳しく紹介しているので、知識を深めてから行けばより一層楽しめそうです。休憩所奥のレストハウスでは、夏にうれしいソフトクリームの販売もあります。駐車場から滝までは歩いて30分ほどの距離がありますが、しっかり舗装された道なのでご心配なく。
滝の近くは緑も豊かで涼しいので、夏でも意外と長い距離を歩けてしまうのも魅力。水しぶきや水の音、おいしい空気……ぜひ全身を使って大自然のパワーを感じてみてください。