車の運転には欠かせない運転免許証。免許を取得してから初めての更新は、2回目以降とは手続きが少し異なります。初回更新の時期はいつ頃なのか、必要な書類や講習の内容、手続きにかかる時間や費用など、気になる点も多いのではないでしょうか。この記事では、初めての免許更新で覚えておきたいポイントについて分かりやすく解説します。
目次
初回の免許更新は「3回目の誕生日」の前後1カ月
運転免許証の初回更新期間は、免許取得日から数えて3回目の誕生日の前後1カ月です。ただし有効期間の満了日が土日祝日、年末年始の場合はその翌日まで手続き可能で、免許証もその日まで有効となります。
免許の有効期間は取得時期と誕生日によって異なりますが、誕生日の前日に取得した場合は最短で約2年となる場合もあるため、更新時期を見落とさないようにご注意ください。
免許の初回更新の流れ
運転免許証の更新ハガキ(更新連絡書)が届いたら、更新期間内に記載の場所で手続きを行いましょう。運転免許センターでの初回更新の流れは以下のとおりです。
必要書類を準備する
初回の免許更新に必要な書類は、現在の運転免許証、免許証更新連絡書(ハガキ)、IC免許証用の4桁の数字2組です。さらに必要に応じて、証明用写真や高齢者講習終了証明書(70歳以上の場合)、在留資格を確認できる書類(外国人の場合)も持参します。
申請用紙の提出・視力検査・写真撮影
申請用紙に必要事項を記入し、受付に提出します。その後、視力検査などの適性試験を受けます。「眼鏡等」の条件付きの運転免許を更新する場合は、眼鏡やコンタクトレンズを持参して申告し、運転時と同様の状態で検査を受けましょう。適性試験が終了したら、新しい免許証用の写真を撮影します。規定に沿ったものであれば持参した証明写真の使用も可能です。
初回更新者講習の受講
書類手続きが完了したら、初回更新者を対象とした「初回更新者講習」を受講します。小冊子をテキストにした講義と映像教材の視聴が主な内容で、安全運転のための知識や道路交通法の改正などについても学びます。
免許証を受け取る
通常は講習受講後に新しい免許証を受け取れます。ただし、持参した写真を使用する場合や、更新手続きを行う場所などによっては即日交付されないこともあります。
所要時間と料金
初回更新者講習の所要時間は2時間で、更新手数料2,500円を含む手数料は3,850円です。移動時間や待ち時間も考慮し、余裕を持って臨むようにしましょう。
ちなみに、軽微な違反行為を繰り返して累積点数が6点になったドライバーを対象とする「違反運転者講習」も初回更新者講習と同様の内容となります。
初回の免許更新にまつわる注意点
初回の免許更新には注意点もあります。ここでは3つの注意点について確認しておきましょう。
即日交付できない場合もある
免許更新の手続きができる場所は運転免許センターや警察署などが一般的ですが、地域によっては講習区分が限定され、初回更新に対応していない警察署もあります。また、対応していたとしても警察署では即日講習・交付ができない場合もあります。急いでいる場合は、即日交付に対応しているかどうかを事前に確認しておきましょう。
なお、即日交付されない場合でも、古い免許証の備考欄に「更新手続き中」のスタンプが押され、新しい免許証が届くまでは使用可能です。
免許更新の期限切れは要注意
運転免許証の期限切れにも注意が必要です。やむを得ない理由がなくうっかり更新期間を過ぎてしまった場合でも、6カ月以内であれば再取得が可能ですが、それ以上経過すると免許の取り直しが必要になります。
住所変更をしていなければ免許更新通知が届かない
免許証の更新ハガキは免許証に登録されている住所に届くため、住所変更手続きを行っていないとハガキが届かず更新を忘れてしまう可能性があります。ハガキがなくても手続きはできますが、免許区分などを調べる必要があるため、持参した場合よりも時間がかかります。
住所変更があった場合は、すみやかに最寄りの警察署等で手続きをしましょう。住所変更手続きには、新しい住所を確認できる書類(住民票の写し、健康保険証、マイナンバーカードなど)が必要です。
まとめ
初回の免許更新は、免許を取得してから3回目の誕生日の前後1カ月の間に行います。更新時には、視力検査や写真撮影、初回更新者講習の受講などの手続きが必要です。初回は優良運転者講習や一般運転者講習よりも時間がかかるので、ゆとりのあるスケジュールを立てておくことをおすすめします。