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オイルエレメントとは?交換方法やフィルターとの違いまで解説!

オイルエレメントとは?交換方法やフィルターとの違いまで解説!
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エンジン周りのメンテナンスとして「オイル交換」はよく知っていても、「エレメント交換」にはなじみがないという方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、エンジンの性能を保つために重要な役割を担う部品「オイルエレメント」について詳しく解説します。

オイルエレメントとは

「オイルエレメント」とは、エンジンオイル用の「ろ過紙」のことで、オイルフィルター本体を構成するパーツのひとつです。オイルエレメント、エレメント、オイルフィルターの3つの言葉が同じ意味として使われることもあります。

オイルエレメントの役割

エンジン内部を保護するエンジンオイルは、潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆という5つの機能によって日々劣化していきます。オイルエレメントには、そんなエンジンオイルの汚れや不純物をろ過してきれいな状態を長持ちさせる役割があります。

オイルエレメントの仕組み

オイルエレメントとは?交換方法やフィルターとの違いまで解説!

オイルエレメントはオイルフィルターの中にひだ状に折りたたまれた状態で格納されており、ここに汚れたオイルが流れ込むことで金属粉(削りかす)やカーボンなどの不純物がろ過され、きれいな状態になってエンジンに戻ります。

製品の種類によっては、磁石の力で鉄粉を吸着しやすくしていたり、2重構造でろ過機能を上げていたり、スポーツ走行向けに粘度の高いオイルに対応していたりするものもあります。愛車のタイプや走行スタイルに合ったオイルエレメントを選びましょう。

オイルエレメントを交換しよう

エンジンオイルが汚れていくにつれてオイルエレメントの能力も低下していくため、定期的な交換が必要です。交換はカーショップ等に依頼できるほか、工具と知識があれば自分でも行えます。

オイルエレメントの交換頻度

オイルエレメントの交換時期に明確なルールはありませんが、一般的にはエンジンオイルと同時に交換するのがベストと言われています。

自動車メーカーが推奨するオイル交換時期の目安は、トヨタや日産は走行距離15,000km(または1年)、ホンダは10,000km~15,000km(車種によって異なる)となっています。

ただし、悪路の走行や短距離走行の繰り返しなどクルマに負担がかかる「シビアコンディション」に該当する場合は、オイルが劣化しやすくなるので早めの交換を心がけましょう。

オイルエレメントの交換方法

オイルエレメントとは?交換方法やフィルターとの違いまで解説!

オイルエレメントはエンジンオイルを抜かなくても交換できますが、今回はオイルも同時に交換する場合の手順をご紹介します。

  1. 古いエンジンオイルを抜く
    古いエンジンオイルを抜きます。オイルの粘度が高い場合は、あらかじめ5分程度エンジンをかけて暖めておくとエンジンオイルがやわらかくなって抜きやすくなりますが、やけどのリスクもあるので暖め過ぎにはご注意ください。
  2. 古いオイルエレメントを外す
    オイルフィルター本体をゆっくり外し、中に入っている古いオイルエレメントを外します(フィルターごと取り換える一体型タイプもあります)。フィルター内が汚れていたら、ここでパーツクリーナーなどを使ってしっかりクリーニングしておきます。

    なお、パッキンのような役割をもつ「Oリング」を交換する際は、取り付け位置を間違えないようにしましょう。正しい位置に着けていないとオイル漏れの原因になります。新品のOリングの取り付け部分にはエンジンオイルを塗っておくと、ヨレや損傷を防げます。
  3. 新しいオイルエレメントを取り付ける
    新品のオイルエレメントをセットしたら、オイルフィルター本体をクルマに取り付けます。ある程度手で回してから専用の工具を使って確実に締めていきます。
  4. 新しいエンジンオイルを入れる
    ドレンボルトが締まっていることを確認したうえで、新しいエンジンオイルを注入します。エレメントにオイルを浸透させるために、一度エンジンをかけてオイル警告灯が消えたことを確認してから、オイルゲージでオイルの量が適正かどうかをチェックします。

オイルエレメントの交換は、ジャッキアップや専用工具などの準備が必要になるうえに、方法を間違えるとオイル漏れの危険もある作業です。不安があればお近くのカーショップや整備工場などに依頼することをおすすめします。オイルエレメントの交換費用は、オイル交換も合わせて7,000円程度(オイル代込み)からが目安です。

オイルエレメントを交換しないとどうなる?

オイルエレメントは、使用していくうちにエンジンオイルの不純物で汚れていきます。目詰まりを起こした状態で使い続けると本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、エンジンが故障したり、新しいエンジンオイルの劣化を早めたりする原因にもなります。

まとめ

オイルエレメントはエンジンオイルとくらべると存在感が薄いかもしれませんが、実はエンジンのはたらきには欠かせない重要なパーツです。オイル交換の際は、あわせてオイルエレメント交換(オイルフィルター交換)もお忘れなく!

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