知っておけば今年の雪は怖くない!オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いとは?
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- 2020.10.05
転がり抵抗が小さく燃費がよくなるエコタイヤ、走行中にパンクして空気が抜けてもある程度の距離は走れるランフラットタイヤなど、タイヤにはさまざまな種類があります。今回はそのなかから、夏の路面はもちろん雪道走行にも対応したオールシーズンタイヤと、凍結路面でも走行できるスタッドレスタイヤについて解説します。
目次
一年を通じて使えるオールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤはその名が示すとおり、四季を通じてさまざまな路面で使用しやすいタイヤです。対応路面温度は0℃を中心とした範囲で設定されているため、舗装道のドライ路面、ウェット路面、シャーベット路面、圧雪路面にいたるまで、安定して平均的なグリップ性能を誇ります。
一般的な夏タイヤではウェット路面までは高い性能を発揮できるのですが、降雪により道路状況が一転してシャーベット路面、圧雪路面となってしまうとグリップせず非常に危険です。
しかし、降雪が少ない地域では冬でも夏タイヤを装着している車両も少なくありません。また近年では、東名阪の都市圏でも突発的な大雪が降るケースが増えています。そのような地域では、急な大雪による事故が誘発されやすく、各地で渋滞が発生することも。2018年1月の首都圏の大雪では、首都高速道路の山手トンネルで10キロにも及ぶ渋滞となり、解消するまでに10時間を必要としました。
オールシーズンタイヤ=突然の雪にも対応できるタイヤ!
路面状況が刻一刻と変化する状態であっても、舗装道を走り続けるかぎり、安心して走行できるのがオールシーズンタイヤのポイント。つまり、突然の降雪にも強いタイヤでもあるのです。
トーヨータイヤのオールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」の場合は、トレッドパターンの特徴としては、タイヤの内側はスノー性能を重視したパターンを、外側はドライ・ウェット性能を重視した非対称パターンを採用している点が挙げられます。
また、内側全体に3Dグリップサイプとジグザグブロックを採用。シャーベット路面、圧雪路面でのグリップ・トラクション性能を発揮します。そして外側には周方向連結ブロック、溝底補強ブロックなどを採用。ドライ路面、ウェット路面において接地性を高めて、高い操縦安定性を実現しました。
凍結した路面でも高い性能を持つスタッドレスタイヤ
そんなオールシーズンタイヤでも苦手とする路面があります。それはアイスバーンこと凍結路。歩いていてつるっと滑るような路面においても走行は可能ですが、性能は夏タイヤに近く、スタッドレスタイヤ並みの性能は引き出せません。
雪が降ったあとに溶け出した路面の水分や、前日に降った雨や夜露が元となって夜の時間帯に放射冷却により路面温度が低くなり、再凍結することで凍結路となります。雪の多い地方の冬シーズンだけではなく、気温が下がりやすい山間部の影となる部分、橋や陸橋、トンネルの出入り口も凍結しやすい場所となります。
降雪量が多くない地域でも、凍結路面を走るときはスタッドレスを!
降雪量の多い地域ではなくとも、冬場にこのような場所を走ることが多いのであれば、安全のためにも選びたいスタッドレスタイヤ。2020年8月に発売された、最新のスタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズツー)」のトレッドパターンの特徴は、全面でアイス・スノー性能を重視したパターンを採用していること。また凍結路対策として、氷上での摩擦抵抗を高めたトレッドゴムを採用。このゴムは低温時でもしなやかで、ゴムの密着性を上げグリップ力を高める効果もあります。
オールマイティーなオールシーズンタイヤと、より冬シーズンの路面状況に特化して作られたスタッドレスタイヤ。ドライブ時期や状況に合わせて適切なタイヤを選んで走りましょう!