自動運転技術の進歩により、私たちの生活に大きな変革がもたらされようとしています。運転の負担軽減、交通事故数の削減、高齢者の移動支援など、自動運転技術は私たちのカーライフを豊かにする潜在力を秘めています。そこで今回、自動運転車に対するアンケートを実施しました。どのような結果になったのでしょうか。
目次
- 1 Q1:自動運転車に興味はありますか?
- 2 Q2:自動運転車に乗ったことはありますか?
- 3 Q3:自動運転技術についてどの程度知っていますか?
- 4 Q4:自動運転車に関する情報は、主にどこから得ていますか?(複数回答可)
- 5 Q5:自動運転技術にどんなことを期待していますか?(複数回答可)
- 6 Q6:どのケースで自動運転車は活用されるべきとお考えですか?(複数回答可)
- 7 Q7:自動運転のタクシーにどのような魅力を感じていますか?(複数回答可)
- 8 Q8:自動運転のタクシーにどのような不安を感じていますか?(複数回答可)
- 9 Q9:自動運転のバスにどのような魅力を感じていますか?(複数回答可)
- 10 Q10:自動運転のバスにどのような不安を感じていますか?(複数回答可)
- 11 Q11:完全自動運転車(レベル5)が実現したら所有したいと思いますか?
- 12 Q12:自動運転技術によって生まれる自由時間をどのようなことに活用したいと思いますか?(複数回答可)
- 13 Q13:なぜ完全自動運転車に乗りたくないとお考えですか?(複数回答可)
- 14 Q14:自動運転に関する最も大きな問題はなんだと思いますか?(複数回答可)
- 15 まとめ
Q1:自動運転車に興味はありますか?
「興味がある」「どちらかと言えば興味がある」と回答された方が7割以上という結果になりました。自動運転技術の発展に伴い、私たちの日常生活や交通環境がどのように変化するのか、期待が高まっていることが分かります。
Q2:自動運転車に乗ったことはありますか?
1割以上の人は乗車経験があると回答しています。自動運転レベルは、レベル1~5まで5つの段階に分けられ、2024年現在、日本で採用されているのは「条件付自動運転」の「レベル3」の段階になります。政府は2025年を目処に 「 特定条件下における完全自動運転 」 の「レベル4」の実現を目指しています。
Q3:自動運転技術についてどの程度知っていますか?
「よく知っている」「ある程度知っている」と回答された方が6割以上という結果になりました。昨今販売されている車には、「自動運転技術」が「運転支援機能」として搭載されているものもあります。それらの多くの車には「自動ブレーキ」が装備されており、車によっては運転手が運転困難な状況に陥った際に自動で車を安全な場所に寄せる機能もあります。
【「よく知っている」「ある程度知っている」と回答された方】
Q4:自動運転車に関する情報は、主にどこから得ていますか?(複数回答可)
「テレビ・新聞」と回答された方が4割、「インターネット記事」と回答された方が3割という結果になりました。
自動運転技術は私たちの日常生活に大きな影響を与えるため、メディアで取り上げられる機会が増えていることが、この結果につながったと考えられます。
Q5:自動運転技術にどんなことを期待していますか?(複数回答可)
自動運転技術に期待していることとしては、「運転の負担軽減」「交通事故の減少」が多いということがわかります。この回答からは、運転手の負担を軽減する自動運転技術に期待する人が多いということが読み取れます。
Q6:どのケースで自動運転車は活用されるべきとお考えですか?
(複数回答可)
自動運転車の活用方法に関しては、商用利用である「バス」「タクシー」「配送トラック」に多くの回答が集まりました。
2023年4月に改正道路交通法が施行され、許可制で無人移動サービスの提供が可能になるなど「公共交通機関」での自動運転車の導入に向けての動きが加速しています。
【Q6で「タクシー」と回答された方】
Q7:自動運転のタクシーにどのような魅力を感じていますか?(複数回答可)
自動運転のタクシーの魅力としては、「事故のリスクが減る」「24時間利用できる」が多くの回答を集めました。また、自動化によってより安い運賃でタクシーに乗ることができるようになるかもしれません。
【Q6でタクシーと回答されなかった方】
Q8:自動運転のタクシーにどのような不安を感じていますか?(複数回答可)
自動運転のタクシーの不安としては、「緊急時の問題」が最も多くの回答を集めました。事故が起こった場合や乗車中に体調を崩すなどの緊急時の問題を懸念する人が多いことが分かります。
【Q6で「バス」と回答された方】
Q9:自動運転のバスにどのような魅力を感じていますか?(複数回答可)
自動運転のバスの魅力としては、「ドライバー不足の解消」と「運賃の削減」が多くの回答が集めました。タクシーと同様、自動化によってドライバー数が充足すること、運賃が削減されることに期待が集まりました。
【Q6で「バス」と回答された方】
Q10:自動運転のバスにどのような不安を感じていますか?(複数回答可)
自動運転のバスの不安としては、「緊急時の問題」が最も多くの回答を集めました。タクシーと比較すると、「緊急時の問題」が10%ほど少ないことが分かりました。自分以外の乗客がいることが回答数の低下の要因ではないでしょうか。
Q11:完全自動運転車(レベル5)が実現したら所有したいと思いますか?
自動運転車の所有に関する質問では、回答が半分に割れる結果になりました。自動技術の発展に対する期待感と懸念が混同している状況を示しているように考えられます。Q2で自動運転車に乗車経験があると回答した人の多く(73%)は、「所有したい」と考える傾向があるようです。
【Q11で「はい」と回答された方】
Q12:自動運転技術によって生まれる自由時間をどのようなことに活用したいと思いますか?(複数回答可)
完全自動運転技術がもたらす車内での自由時間を何に使うかという質問では、「風景を楽しむ」がダントツで回答を集める結果になりました。観光など初めて訪れる場所や美しい景色を楽しむ際に、運転に気を取られることなく、風景を堪能できるのは非常に魅力的です。
【Q11で「いいえ」と回答された方】
Q13:なぜ完全自動運転車に乗りたくないとお考えですか?(複数回答可)
完全自動運転車に乗りたくない理由としては、「運転を楽しみたいから」が最も多くの回答を集めました。運転することによって得られる喜びに魅力を感じる人が多いのかもしれません。Q3で自動運転技術について「よく知っている」「ある程度知っている」と回答した人は「コストがかかりそうだから」を選択する傾向(54%)がありました
Q14:自動運転に関する最も大きな問題はなんだと思いますか?
(複数回答可)
自動運転に関する問題点としては、「責任の所在が不明確であることが多くの回答を集めました。自動化が進むことにより、人間が扱いきれない領域が生まれると、責任の所在を明確にすることが難しくなります。その結果、安心して車に乗ることができなくなる可能性があります。
まとめ
アンケートの結果から、多くの方々が自動運転技術によって、日常生活がより豊かになることに期待しつつ、一方で技術にはまだ信頼を置けていないということが分かりました。未来に期待を寄せるためにも、また危険から身を守るためにも、技術やルールに関する知識を持つことが重要です。今回のアンケートをきっかけに少しでも自動運転車に関心を持たれた方は、今後の自動運転技術の発展とそれに伴うルールの整備などに関心を傾けてみてはいかがでしょうか。
アンケートにご協力くださった皆様ありがとうございました。