わたしたちがクルマを運転する上で、気になる1つが「ガソリン価格」。旅行や帰省などで遠出する際には、なおさら気になるところです。今回は、「ガソリン価格の推移」について調べてみました。
最近のガソリン価格の統計はどこで分かる?
経済産業省・資源エネルギー庁のホームページにある「石油製品価格調査」では、全国の給油所小売価格(ガソリン、軽油、灯油)などのデータが確認できます。データは1週間ごとに更新され、原則毎週月曜日に調査、水曜日に公表されることになっています。「結果詳細版」では地域ごとのデータが見られるので、お出掛けの際には行き先の販売価格を事前にチェックしておいてもよさそうですね。
直近のレギュラー価格とハイオク価格
2018年7月4日に公表されたデータによると、1リットル当たりの全国平均価格はレギュラーが151.8円(前週比-0.1円)、ハイオクが162.6円(前週比-0.1円)。レギュラー、ハイオクともにわずかな値下がりとなっています。また、レギュラーの販売価格を地域別に見てみると、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国は、151〜153円とほぼ同じですが、九州は156円、沖縄は158円と、やや高値という結果になりました。
九州・沖縄エリアに関しては、全国平均価格と比べると最近は1リットル当たり3~5円程度高い傾向にあります。沖縄県といえば、もともとガソリンの安い地域として知られていましたが、2015年に県内唯一の製油所が閉鎖してからは輸送コストが増大し、県の減税措置でもカバーしきれず高値が目立つようになってしまったようです。
ここ24年間の最高価格と最低価格はいくら?
上で紹介した統計は、平成2年分からネットで公開されています。平成2年8月27日から現在まで、約24年間のレギュラーガソリン全国平均価格の推移を見てみると、1リットル当たりの最高価格は2008年8月4日の「185.1円」 、最低価格は1998〜99年にかけての「91円」でした。また、近年のデータを見ると、2015年7月から徐々に値下がりしていたガソリン価格は翌年3月の112円から再び上昇。そして今年5月には約2年10カ月ぶりに145円を突破しました。昨年の同時期と比べると1割程度高い数字となっています。
残念ながら、原油高や円安などによるガソリンの価格上昇は、今後もしばらく続くと見られています。ドライバーにとっては頭の痛い問題ではありますが、今回紹介した価格調査のデータを活用したり、愛車の燃費対策を積極的にしたりするなどして、賢くドライブしたいものですね。