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免許証写真の持ち込みガイド|使用上のルールと注意点

免許証写真の持ち込みガイド|使用上のルールと注意点
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無料で撮影できる、運転免許証試験場での写真撮影は流れ作業的で、仕上がりに満足していない方は少なくありません。運転免許証は身分証明書として使用する機会も多く、更新すると一般的には3〜5年使用するため、できれば納得のいく写真を使いたいものです。

一定の条件を満たせば、自分で撮影した写真(持参写真)を持ち込んで免許証を作成できます。この記事では、持ち込み写真のルールと注意点を解説します。

免許証写真の用語の意味

まずは、免許証の申請用写真に関する用語を解説します。

  • 無背景
    背景に模様や景色がない単一色の背景。顔の背景は、白やグレーなど無地になっていることが必要です。
  • 上三分身(じょうさんぶんしん)
    上三分身とは「体を三分割したときの一番上の部分」。胸から上の部分を写した写真である必要があります。顔だけや上半身全体の写真は不適切です。
  • 無帽
    帽子等を着用していない状態の写真。ただし宗教上・医療上の理由で顔の輪郭を識別できる範囲で頭部を覆う場合は例外です。
  • フォトペーパー
    写真印画専用紙。コピー用紙などの普通紙にプリントした写真では受理されません。

免許証申請用の写真のルールと条件

免許証写真の持ち込みガイド|使用上のルールと注意点

免許証申請用写真には、道路交通法施行規則(第17条第2項第9号)で条件が定められています。これらをすべて満たさないと受理されないため、撮影前に必ず確認しましょう。主なルールは以下の通りです。

  • サイズ
    縦3.0cm × 横2.4cm。頭上が写真の端ギリギリにならないよう、2〜3mm程度の余白を取りましょう。履歴書用(縦4.0cm × 横3.0cm)やパスポート用(縦4.5cm × 横3.5cm)のサイズと間違えないよう注意してください。
  • 背景
    無背景で単一色が必須。服や髪の色が背景と同化すると受理されません。
  • 撮影時期
    申請日前6カ月以内に撮影したもの。写真の裏面に氏名と撮影年月日の記入が必要です。

持ち込み可能な場所と注意点

持ち込み写真を免許申請用として使用できる場所は、都道府県によって多少異なります。必ず手続きを行う施設に事前確認しましょう。各都道府県警察のウェブサイトに詳細が掲載されています。主な都府県での対応状況は以下の通りです。持ち込み写真での申請は、通常よりも免許の交付までに時間を要する点は、各都道府県で共通です。

  • 東京都:持ち込み写真での手続きは、運転免許試験場(府中、鮫洲、江東)のみ。対象は更新、再交付、併記手続き。
  • 大阪府:試験場で持ち込み写真による免許証作成を行う場合は、平日のみ取り扱い。また持ち込み写真での申請は、申請日の翌日以降に交付される。警察署での免許更新や再交付申請時には、持ち込み写真で免許証を作成。一部の警察署では持ち込み写真で申請しても、従前の免許証の写真データを使用して免許証が作成される。
  • 兵庫県:更新センターでの申請は、持ち込み写真に対応。更新受付の警察署や分庁舎等では、月曜日〜金曜日までの平日のみ持ち込み写真での申請に対応。

メリットとデメリット

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メリット:好きな写真を選べる

プロに撮影してもらったり、証明写真機で納得できる写真を選んだりできます。免許証は3〜5年使用するため、満足のいく写真を使えるメリットは大きいでしょう。

デメリット:手続き対応場所や時間が限定される・交付に時間がかかる

持参写真は機械で読み取って印刷するため、通常の交付より時間がかかります。都道府県によっては当日交付できず後日郵送となる場合も。写真が規定を満たさないと再提出や撮り直しになるため、余計に時間や手間がかかる可能性もあります。予備を2〜3枚持参すると安心です。また、読み取りと印刷の過程で、色彩や濃淡が変わることがあります。持参した写真がそのまま免許証の写真になるわけではないことを理解しておきましょう。

きれいに撮るためのフォトTips

規定を満たした上で、できるだけ印象のよい写真を撮るためのコツをご紹介します。

髪型・服装・表情の工夫

顔周りをすっきりさせ、髪が顔にかからないようにします。背景が白の場合、濃い色の服を選ぶと顔が引き立ちます。口角を少し上げた自然な微笑み程度が理想的です。

撮影環境(光・姿勢)

窓際の自然光が最適です。背筋を伸ばし、顎を軽く引くと目が大きく見え、二重顎も防げます。体調がよく、肌の状態もよい日を選びましょう。

よくある失敗と回避策

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持ち込み写真での申請についての概略を説明しましたが、実際にありがちな失敗例とその回避策を最後にご紹介します。

  • 写真のサイズ違い
    履歴書用やパスポート用の写真サイズは、免許証申請用の写真サイズよりも大きくなります。免許証申請用のサイズに切り抜こうとしても、顔がサイズに収まらない可能性が高いので仕上がりサイズには注意しましょう。
  • 自撮りでの失敗
    スマホやデジカメでの自撮りでは、顎が上がりすぎたり、背景に何かが写り込んでしまったりしがちです。「正面」「無背景」という要件を満たすために、必ず三脚とタイマー撮影を使用しましょう。
  • 過度な加工
    肌を明るくする程度は問題ありませんが、輪郭変更や目を大きくする加工は受理されません。
  • フォトペーパー(写真専用紙)以外での印刷
    自宅で印刷する場合は必ず光沢のある「フォトペーパー(写真専用紙)」を使用し、インクの定着を確認してください。コピー用紙などの普通紙に印刷した写真は受理されないため、再度改めて申請する必要があります。どうしても当日中に申請しなければならない場合は、コンビニの写真プリントサービスを利用するといいでしょう。

まとめ

規定を正しく理解し、適切に撮影すれば、写真スタジオや証明写真機、スマホの自撮り写真でもOK。しかし、免許証用の持ち込み写真は規定が細かいため、事前確認と準備が重要です。また都道府県によって運用が異なるため、ご自身で写真を用意される場合は、必ず手続きする施設や公式サイトから事前確認を行いましょう。

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