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自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには

自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには
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クルマを購入すると、自動車税や保険料、ガソリン代などさまざまなお金が継続的にかかってきます。今回の記事では年間でかかる自動車の維持費の目安と、それを抑える方法について徹底解説します。

クルマの維持費に含まれるもの

クルマの維持費に含まれるのは、主に「税金」「保険料」「ガソリン代」「メンテナンス費用」「駐車場代」の五項目です。それぞれの費用について詳しくご紹介します。

税金・保険料

自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには

まず、定期的にまとめて支払う必要があるのが税金と保険料です。

自動車税(軽自動車の場合は軽自動車税)

毎年4月1日時点でクルマを所有している人に課せられる地方税です。金額は車種・排気量・用途・所有年数によって異なり、毎年5月末までに1年分まとめて支払います。納付先は普通自動車と小型自動車の場合は都道府県で、軽自動車の場合は市区町村となります。

自動車重量税

新車購入時と車検時に期間分まとめて納付する税金です。税額は車体の重さなどによって算出されますが、軽自動車の場合は重さにかかわらず1年あたり3,300円の定額となります。

自動車税と自動車重量税はいずれも新車登録から13年以上経過したタイミングで重課税率が適用されるので注意しましょう(自動車重量税は18年以上経過でさらに重課)。

自動車保険

所有者すべてに加入義務がある「自賠責保険」と、自賠責保険だけでは足りない部分を補う「任意保険」があります。自賠責保険の保険料は離島を除いて全国一律で、新車購入時と車検時にまとめて納付します。任意保険に加入した場合の保険料は補償内容・車種・年代などによって異なりますが、基本的に1年単位での契約となります。

ガソリン代・メンテナンス費用・駐車場代

自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには

そのほか、日常的にかかってくるお金としては、ガソリン代・メンテナンス費用・駐車場代などが挙げられます。

ガソリン代

クルマの使用頻度や車種によって大きく変わります。時期によってはガソリン価格の変動もあるでしょう。

メンテナンス費用

タイヤやオイルなどの消耗品代に加えて、故障したときの修理代、そして車検代も含まれます。車検は道路運送車両法という法律によって義務付けられた検査で、新車購入から3年後、それ以降は2年ごとに受ける必要があります。費用はクルマの状態や受ける場所などにより異なりますが、数万円~10万円程度です。

駐車場代

また、自宅に車庫がなかったり、複数台所有してスペースが足りなくなったりすれば、駐車場を契約する必要もあります。費用は地域によってバラつきがありますが、月々の賃料に加えて敷金礼金や手数料など初期費用もかかるのでご注意ください。

クルマの年間維持費の平均額は、どのくらい?

自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには

同じ状況でクルマに乗っていても、車種によって維持費は大きく異なります。ここではクルマの種類別に維持費の目安をご紹介します。

軽自動車の場合:年間で約35万円

軽自動車の場合、年間維持費の目安は約35万円。月の平均は約3万円となります。

自動車税1万800円
車検代自動車重量税(2年分)6,600円
自賠責保険料(25カ月分)2万310円
印紙代1,800円
車検基本料2万5,000円
任意保険料8万円
メンテナンス費用1万5,000円
ガソリン代9万4,350円
駐車場代9万6,000円

小型自動車(コンパクトカー)の場合:年間で約41.5万円

小型自動車(コンパクトカー)の場合、年間維持費の目安は約41万5,000円。月の平均は約3万5,000円となります。

自動車税3万500円
車検代自動車重量税(2年分)2万4,600円
自賠責保険料(25カ月分)2万610円
印紙代2,100円
車検基本料2万5,000円
任意保険料8万5,000円
メンテナンス費用1万8,000円
ガソリン代11万3,220円
駐車場代9万6,000円

普通自動車(Lクラスミニバン)の場合:年間で約50万円

普通車(ミニバン)の場合、年間維持費の目安は約50万円。月の平均は約4万円となります。

自動車税4万3,500円
車検代自動車重量税(2年分)3万2,800円
自賠責保険料(25カ月分)2万610円
印紙代2,200円
車検基本料2万5,000円
任意保険料9万円
メンテナンス費用2万円
ガソリン代17万円
駐車場代9万6,000円

※エコカー減税適用なし、車検(継続検査)がある年を想定
※コンパクトカーは排気量1.5L・車両重量1.5トン以下、ミニバンは排気量2.5L・車両重量2トン以下として算出
※自動車税は2019年10月1日以降に新車登録を受けた場合
※自動車重量税は2年自家用、新車登録から13年未満の場合
※自賠責保険料は2021年4月1日以降始期の契約の場合
※ガソリン代は1Lを170円、年間走行距離を1万km、燃費は車種別に軽乗用車18km/L、コンパクトカー15km/L、ミニバン10km/Lとして算出
※駐車場代は月極駐車場の相場から全国平均として月8,000円を想定
※税金・保険料などの各情報は2022年8月現在のもの。

上に挙げたもののほかにも、高速道路などの有料道路を通行すれば、その都度費用が加算されていきます。最終的な維持費がいくらになるかは使用状況により大きく変わりますが、一般的にはクルマの大きさに応じて高くなる傾向にあり、軽自動車と普通自動車では年間10万円以上の差が出ることもあります。

車種ごとのメリット・デメリットを踏まえて、少人数で近距離運転が多いのであれば軽自動車を選ぶのもおすすめです。

維持費を抑えるには

自動車の維持費は年間でどれくらい?費用を抑えるには

以上のように、クルマを維持するのにかかる費用は決して安いとは言えません。状態のよい中古車が安く手に入っても、かえって維持費のほうが高額になるケースも……。この項目では、クルマの維持費を少しでも安く抑えるための方法をいくつかご紹介します。

自動車保険(任意保険)の見直しをする

任意保険料は、補償内容や保険会社などによって大きく変わります。必要に応じて補償範囲を絞ったり、「代理店型」から自分で直接契約する「通販型」に変更したりすることでコストカットできる可能性があります。インターネット上で複数社の見積もりを取って比較できるサービスもあるので役立ててみてください。

定期的にメンテナンスを行う

日々のさまざまな出費に加えて、故障や事故などの発生による修理費は手痛いもの。定期的な点検は安全運転だけでなく、車検費用の節約にもつながります。加えてタイヤやバッテリーなど消耗品類の部品交換費用もあらかじめ想定しておくと安心です。

カーシェアやカーリースを利用する

使用頻度が低くかったり、いつクルマを使うか分からなければ、思い切って愛車を手放したほうがお得になる場合もあるかもしれません。例えば近年整備が進んでいる「カーシェアリング」は事前に登録しておくだけでいつでも短時間から利用でき、最新の人気車種を自由に乗り換えられるのがポイント。

また、「カーリース」は月額定額料金の中に税金や保険料なども含まれているのが一般的で、プランによっては消耗品の費用や車検代などまでカバーしているものもあります。なお、購入のローン審査に通らなかった方もカーリースなら契約できる場合があります。審査基準は申込先によって異なるので、詳しくは各業者にご確認ください。

クルマを新たに所有するとなると、上記の維持費のほかに車両本体の購入費用もかかります。クルマ選びの際は環境にやさしいクルマにしてエコカー減税や環境性能割などの税額軽減措置を受けたり、低金利のマイカーローンを組んだりすることで購入費用を抑えられます。

もし資金に余裕があれば、現金で一括購入することで毎月の返済が不要になり、さらに負担を減らせるでしょう。

維持費を払い続けるのが不安なら、“持たない”という選択をするのもひとつの手です。ご自身のライフスタイルに合わせて検討してみてくださいね。

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