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初夏ドライブはおいしい水へ!「平成名水100選」からオススメをピックアップ!

人間の体の60%以上を占める「水」。清らかな水は、心も体もリフレッシュさせてくれます。今回は、環境省発表の「平成の名水100選」から、春から初夏に出かけたいドライブスポットを3カ所紹介します。

浜山湧水群(島根県)

・水質:鉄分はなく、PH 7.3~7.7の中性
・1日の湧水量:100トン
・給水時間:9:00~21:00

近隣の飲料水だけでなく、水質の良さから醤油造や酒造にも長年重宝されてきたという「浜山湧水群(はまやまゆうすいぐん)」。この辺りは江戸時代中期まで砂浜でしたが、約250年前に地元の井上恵助翁が私財をなげうって90万本のクロマツを植林しました。松が生い茂ったことで水持ちが良くなり、大干ばつでも水に困らなくなったという逸話が伝えられています。

取水場は、かつて存在した大地主の屋敷を移築し公開している文化施設「出雲文化伝承館」の駐車場に設置されています。同施設では、実際に屋敷に上がって中を見学できるほか、庭園を眺めたり、茶室でお茶を楽しんだりすることも可能。過去に大正天皇へ献上した出雲そばを楽しめる老舗店「羽根屋」も併設されています。

大雪旭岳源水(北海道)

・水質:PH 7.3の弱アルカリ性、ミネラル豊富
・1日の湧水量:6,566トン

北海道のほぼ中央部に位置し、エゾリスやエゾシカ、ヒグマ、クマゲラ(北海道と本州の一部でしか見られない大型のキツツキ類)などが生息する自然豊かな公園「大雪山国立公園」のふもとにある東川町。ここは北海道では唯一、全国的にもめずらしい“上水道のない町”として知られています。

大雪山の雪解け水が長い年月をかけて湧き出た「大雪旭岳源水(だいせつあさひだけげんすい)」は、そんな町内の人々の生活用水として活躍しているほか、稲作や豆腐・味噌などの加工品作りにも利用され地元の味を支えています。取水場は、約300メートルの木道の先にある源泉と、駐車場にある源水岩の2カ所。町内にある道の駅・ひがしかわ「道草館」やインターネットでは、ペットボトル入りの水も購入可能です。

まつもと城下町湧水群(長野県)

・水質:記載なし
・1日の湧水量:280トン

女鳥羽川と薄川がつくりだした扇状地によって、地下水がいたるところから湧き出す松本城周辺。辺り一帯の水源は「まつもと城下町湧水群(まつもとじょうかまちゆうすいぐん)」と呼ばれ、古くから住民や旅人ののどを潤しています。湧水群に含まれるのは、最も歴史が古く代表的な「源智(げんち)の井戸」をはじめ、「清水」の地名の由来となった「槻井泉(つきいずみ)神社湧泉」、酒造に使われる「女鳥羽(めとば)の泉」など、全部で20カ所以上。

見どころや歴史なども併せて確認できる「水巡りマップ」は、松本駅や松本城前の観光案内所などで配布されているほか、インターネットでも確認できます。マップ片手に、昔のたたずまい残る城下町を散策してみてください。

気になるスポットは見つかりましたか? 心地よい気候で、散歩にはうってつけのこの季節。今回紹介した内容を参考に、名水巡りを楽しんでみてくださいね。