定期点検に出していても、時には避けられない愛車のトラブル。プロに点検を任せていると、自分でどこを見るべきか、なかなかわからないものですよね。
トラブルの予兆を感じたり警告灯が点灯したとき、ボンネットを開けてチェックしたいポイントをパターン別にご紹介します。
ブレーキの利きが悪い(ブレーキ警告灯点灯)→ブレーキの液量をチェック
ブレーキの作動に重要な役割を担うブレーキオイル。ブレーキに異変を感じたときは、リザーバータンクをチェックしてみましょう。タンクには、MAX(上限)とMIN(下限)の表示があります。液量が規定の範囲内でないと、ブレーキ故障の原因になるので注意が必要です。また、極端に減りが早い場合は液漏れの可能性もあるので、すぐに近くのディーラーに相談してください。
オーバーヒートや異音→エンジンオイルのチェック(油圧警告灯点灯)
安全だけでなく、車の燃費にも深く関わるエンジンオイル。不足していたり、交換を怠るとオーバーヒートや異音の原因となります。もしも気づかずに走行しているとエンストを起こし、最悪の場合エンジン交換となることも……。
エンジンルームは高温になるので、エンジンオイルのチェックはエンジン始動前もしくは停止後5分以上たってから行ないましょう。オイルレベルゲージを引き抜き、先端をきれいに拭いて再度差し込み引き抜くことでオイルの量を確認できます。ゲージに付着したオイルが規定の範囲内にあればOKです。また、正常なエンジンオイルは琥珀色ですが、汚れが進むうちに黒く変化していきます。汚れがひどい場合は交換してくださいね。
エンジンのかかりが悪い→バッテリーの液量チェック
バッテリー液は希硫酸です。そのうちの水分は、走行(充電)中にエネルギーを加えることによって電気分解されたり、自然蒸発によって減少していきます。
エンジンのかかりの悪さは、バッテリー液不足のサインのひとつ。そのままにしておけば爆発のおそれもあります。ブレーキオイルと同じように、バッテリー液も規定の範囲内にあるかを確認しましょう。もしも不足している場合は補充液(精製水)の補充が必要ですが、バッテリー液は衣服や身体、車体に付着しないように十分注意してください。
ボンネットの開け方やパーツの位置は車種によって違うこともあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。こまめに自分で点検できるのが理想ではありますが、いざというときに慌てないように最低限のポイントだけでも抑えておきたいところですね。
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