冬のサロマでスタッドレスタイヤを試験。テストドライバーが開発にかける想いとは?
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- 2014.10.08
タイヤは自動車のパーツの一つですが、クルマづくりの総仕上げはタイヤにかかっています。
お客さまの手元に届けられたクルマが実際に道を走る時、唯一地面と接して、その走りを支えているのがタイヤだからです。
今回は、タイヤ作りには欠かせないテストドライバーの開発にかける想いの一端をご紹介します。
運転する「人の感覚」で評価する
試作されたタイヤは、その性能を満たしているか、評価試験装置を使って確認します。シミュレーションどおりにその性能を発揮できているかどうか、計測数値をもとに精巧に検査します。
しかし、私たちTOYO TIRESは、もう一つの検査を実は人を通じて行っています。
それがタイヤ試験場でのフィーリングテスト。ドライバーがそのタイヤを装着したクルマで走行し、性能を評価しています。これを行なっているのがタイヤテストドライバーです。
走る、曲がる、止まる。この基本的なタイヤの機能において、それぞれ開発したタイヤの意図や狙いが実現できているかどうかを「人の感覚」で評価しているのです。
数字に置き換えられないフィーリング
ほとんど大半の皆さんがそうであるように、クルマに乗る理由はさまざまですが、「タイヤの性能を楽しむため」にクルマに乗る人はあまりいません。
クルマに乗る人の性別や年齢はさまざまで、クルマに乗る時の天候も道もまたさまざまです。しかし、どのような条件であっても「人がクルマに乗るという行為」を支えなければならないのがタイヤです。
テストドライバーは、様々な環境条件を念頭に置いて、実際に運転する人、乗る人が運転したときに「どのように感じるか」を確認しています。
しっかり止まる、スムースに走り出す、安定感がある、柔らかく曲がれる…これらはすべて人間の感覚であって、計測数値として出せるものではありません。テストドライバーは、人間として持っているすべての感覚と神経を研ぎ澄ませ、感じた「フィーリングの差」を精緻な言葉に置き換えて評価していきます。
フィーリングを聞き分けるプロフェショナルを通じて、私たちTOYO TIRESは「人がクルマに乗るという行為」を支えています。
クルマをつくる人に「信頼」を、クルマを運転する人に「安心」を、クルマに乗る人へは「快適」を。
そのような想いで日夜新しいタイヤの研究開発を行い、私たちTOYO TIRESは、クルマと人との間を支え続けています。