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知ってる人は昭和生まれ?トラックの「速度表示装置」はいつからなくなった?

かつて大型トラックのキャビン上部に取り付けられていた“3連ライト”の存在を、みなさんはご存じでしょうか。今回は、懐かしの「速度表示装置(速度表示灯)」に関するトリビアをご紹介します。

懐かしの「緑の3連ライト」

以前、トラックのキャビン上部に多く見られた緑色の3連ライト。法律上の正式名は「速度表示装置」で、その名のとおりライトの点灯具合によってクルマの速度が一目でわかる装置です。

3つのライトのうち、速度が40km/h以下の場合は1つ、40km/hを超えて60km/h以下の場合は2つ、60km/hを超える場合は3つ点灯する仕組みになっていました。

装備義務は2001年に廃止

道路運送車両法によって、「速度表示装置」の取り付けが大型トラックに義務付けられたのが1967年。その後、保安基準の一部改正にともなって2001年に装備義務が廃止されました。

ちなみにそれから2年後の2003年からは、90km/hを超える加速を制限する「スピードリミッター(速度抑制装置)」の装着が大型トラックに義務付けられています。

国土交通省が公開したデータによると、この義務付けによって大型トラックの高速道路での事故発生件数は全体的に減少し、2005年の大型貨物車の死亡事故件数は1997~2002年の平均件数にくらべて約40%も低減したとのことです。

速度表示装置を再現するアプリも

いまではすっかり見かけなくなり、特に昭和世代のドライバーにとっては懐かしの思い出となっている「速度表示装置」。熱心なファンのために、現在はこれを再現するスマートフォンアプリも配信されています。

トラック太郎(スピードメーター付き速度表示灯)」は、GPSの速度に合わせて画面の3連ランプが点灯。また、同じく懐かしの「速度警告音」も鳴らせるようになっています。当時の気分に浸ってみたいというドライバーは、一度ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

時代の流れとともに少しずつ移り変わる、クルマの安全対策。今後どのようなものが登場し、何が消えていくのか引き続き注目したいところです。