ドライもマッドも”走り抜ける”オールラウンダー「OPEN COUNTRY A/T plus」
懐かしいのに、新しい。海外で人気のCCV専用タイヤが帰ってきた!
日本国内のみならず、海外でも強いブランド力を持つトーヨータイヤ。数多くのラインナップのなかでも、海外、とくに北米市場においてひときわ人気の高いシリーズがあります。それがRV、SUV、ピックアップトラックの“足”として使われる「OPEN COUNTRY」シリーズです。
「聞いたことがある」という方もいるかもしれませんね。実は1980年代、「OPEN COUNTRY」シリーズは日本でも販売されていました。折しも当時は四駆ブームの黎明期。クロカン、4×4といった車両にも装着されたことでしょう。
過酷なオフロードレースでも使用されるほどの性能に、大胆でマッシブなトレッドパターンが、ヘビーデューティな道を行くハイカロリーなドライバー、そしてドレスアップ目的のユーザーの心もキャッチ。2001年には乗用車用のタイヤとして世界最大の超低扁平23インチタイヤを発売するなど、豊富なサイズ展開も魅力となっています。
現在の「OPEN COUNTRY」シリーズも、一部が日本で販売されています。1つは12、15、16インチ展開で軽SUV用の「OPEN COUNTRY R/T」。もう1つが15、16、17、18、20インチ展開のフルサイズSUV用「OPEN COUNTRY A/T plus」です。いずれもオフロード性能とオンロードタイヤ性能を高いレベルで両立したオールラウンダーです。ここでは後者の「OPEN COUNTRY A/T plus」に注目してみましょう。
スポーティーでアクティブなデザインにしなやかな乗り味!その実力の裏には…
フォーカスを合わせている車種はLight Truck(ライトトラック)。軽いトラック、とダイレクトに読み解きたくなりますが、これはアメリカでの車両分類用語で、車両総重量が8,500ポンド(約3.9トン)に収まる車種を意味します。ラージサイズSUVの代表格、ランドクルーザーも視野に入っている、すなわち日本で走っているミドル~ラージサイズSUVのほとんどに履かせられるタイヤです。
一見すると飛び込んでくるのが、スポーティーでアクティブなトレッドパターン。いかにもマッドな路面でも確実なトラクション性能を発揮しそうですが、実はドライなオンロード走行時の静粛性にも配慮したモデルとなっています。
トレッドパターンは左右非対称を採用。インサイド側はオンロード性能を重視した接地面積の多いリブパターンを採用することで、パターンノイズの低減、操縦安定性の向上、ブレーキ性能の向上を実現しました。また中央部のジグザグブロックが荒れた路面も着実に踏みしめます。
さらにアウトサイドは泥濘な道での性能を重視したトレッドパターンとなっています。砂利や泥をかき出すオープンスリットに、より凹凸の多いロックセクションでのトラクション性能をサポートするバットレスデザインを採用。エクステリアから伝わってくる迫力そのものの性能を実現しています。
タイヤの構造を見てみると、高硬度ビートフィラーで運動性能を向上させ、高剛性ベルト、ジョイントレスキャッププライで高速安定性を向上します。さらにスペシャルシリカコンパウンドで安全性の向上を図っています。運転者が構造を見ることはありませんが、その考え抜かれた構造に秘められた性能は、走行時にハンドルから伝わってくるはずです。
オン/オフロード両方にこだわる人が注目した、トーヨーの技術の粋は素材に
「OPEN COUNTRY A/T plus」に採用された技術のなかでも、タイヤにこだわる人から注目を集めたのが、3つのコンパウンドの配合方法です。
1つは耐摩耗ポリマー。車重があり、常に大きな負荷がかかる車体を支えつつもロングライフを実現するために必要な存在です。2つめはシリカ。二酸化ケイ素を主成分とするシリカを最適に配合することで、転がり抵抗が低減し、燃費性能もが向上。そして3つめが、欧州のハイレベルなウェットグリップ規制(ウェット路面走行時のグリップ力)を、クリアするために必要な性能をもたらすアクティブポリマーです。
この3つの素材により、「OPEN COUNTRY A/T plus」はロングライフ・低燃費・優れたウェットグリップ性能を実現しました。つまり、ドライもマッド、道を選ばず走り抜ける”走る楽しさ”と、ユーザーに普遍的に求められる機能とを、両立しているのです。
オフロードな場所までの移動は舗装道。そんなシチュエーションが増えた現代にとって、オンロードとオフロード両方の性能を引き出しているオールテレインタイヤこそ、SUVの足として最適解。そして“おしゃれは足下から”を実践できるトレッドパターンデザインも魅力です。どんな路面コンディションでも安心したいというドライバーの皆さんにもお勧めできますよ。