自分で履き替える前に確認しよう!「タイヤの取付位置」
- メンテナンス
- 2020.04.06
全国各地で梅や桜が咲き始め、今年も本格的な春がやってきました。そろそろスタッドレスタイヤからサマータイヤへの履き替えを考えているドライバーさんも多いのではないでしょうか。セルフでタイヤを履き替える際に注意したいのが、タイヤの取り付け方。今回は特に重要な「取り付け位置」について解説します。
まずは手持ちのタイヤの「トレッドパターン」をチェック!
タイヤ表面に刻まれている溝や切り込みの模様を「トレッドパターン」といいます。タイヤの種類によって異なるトレッドパターンは、タイヤのファッション性を高めるだけでなく、雨水を排水して路面をつかんだり、駆動力や制動力を増加させたり、操縦安定性や放熱性を向上させたりと、機能面でも重要な役割を担っています。
タイヤの取り付け方向はこのトレッドパターンによって決まるため、お手持ちのタイヤがどのタイプなのかを履き替える前に把握しておきましょう。パターンは主に以下の3種類に分類されます。
1.方向性パターン
溝や切り込みに方向性をもたせて、排水効果を高めているパターン。「ワンウェイパターン」とも呼ばれます。タイヤのサイド部分に「Rotation」の文字と、回転方向を示す矢印が刻印されているので、タイヤの回転方向に合わせてすべて同一方向になるように取り付けてください。
2.非対称パターン
タイヤ表面の左右で模様を変えた非対称のパターン。一般的に外側のブロックを大きくしてコーナリング性能を高めています。タイヤのサイド部分に「OUTSIDE」と「INSIDE」の文字が刻印されているので、ホイールの外側(表側)と「OUTSIDE」の刻印がそろうように取り付けましょう。
3.対称パターン
表裏・回転方向に関わらず取り付けられるパターン。どの位置に装着してもかまいません。
なお、タイヤはトレッドパターンによって性能も異なります。購入するときは、使う時期や用途によって自分がどの性能を重視するかを考えたうえで選ぶのも重要です。
取り付け方向を間違えるとタイヤ本来の性能を発揮できず、思わぬトラブルの原因となってしまうことも。正しい装着方法で、最大限のパフォーマンスを引き出しましょう。