車内にこもっているイヤ~なニオイ。どうやったら消し去れる?
- メンテナンス
- 2015.09.042020.07.29Update
ドアを開けると鼻をつく、車内独特のニオイ。イヤですよね。せっかくドライブ日和なのに、なんだか気になるし、ずっと嗅いでいると車酔いした気分になってしまって、楽しみが半減してしまいます。これ、なんとかしたいですよね。そんなときに役に立つ、ニオイの原因ごとの対策を紹介します。
目次
ニオイの主な原因は?
このイヤなニオイの主な原因には、以下のようなものがあります。
- カビ
- タバコ
- 汗(体臭)
- 見えないところに落ちている食べ物
エアコン内部のカビ対策
まずカビですが、カーエアコン内部にあるエアコンフィルターの目詰まりや汚れ、エバボレーター(エアコンの冷却機能部)に繁殖しているカビや雑菌によるものがほとんどです。対策としては、カーディーラーで清掃してもらうのが一番! というのもこのエバボレーターへのアクセスがややこしいんですね。作業そのものはエバボレーターとファンをつないでいるダクトを少しずらして、洗浄剤の細いノズルを差し込んで吹き付けるだけなのですが…。
エバボレーターのある場所は車種によって異なりますが、一般的にはグローブボックス(助手席の手前にある大型の小物入れ)を外すとエバボレーターのカバーが見えます。どうしても自分で作業をしたいという方は、パーツの取り外しなどに手慣れた方がいるなら手伝ってもらいましょう。細心の注意を払わないと、周辺を傷つけたり、うまく元に戻せなくて故障の原因となることもありますから。
染みついたタバコのニオイに、スチームタイプの消臭剤
タバコのニオイはエアコンフィルターや内装に染みついていることが大半。エアコンフィルターの交換はカーショップやカーディーラーに頼むとして、内装に関してはスチームタイプの消臭剤を使うのがベスト。エンジンをかけてエアコンのモードを「最低温度」「内気循環」「風量最大」「吹き出し口VENT」に合わせ、フロアマットなど外せるものはすべて外します。車内に消臭剤を置き、すべての窓・ドアを閉めきって使用しましょう。そう、室内用の燻煙式殺虫剤と同じようにして使うのです。
消臭剤の煙が車内に充満して10分ほど。エアコンを使いっぱなし(=エンジンをかけっぱなし)になるので、防犯対策のために必ず車の側にいてくださいね。
しつこいニオイには重曹がオススメ
これでもシートや内装部からのニオイがとれないなら重曹の出番です。ニオイがする部分に重曹をうっすらとまいて一晩ほど放置。そして掃除機で重曹を吸い取り掃除完了です。ドアの内張などは重曹水を含ませたウエス(雑巾)でゴシゴシと拭きましょう。
次亜塩素酸ナトリウムには消臭・消毒効果も
重曹がなければ、消毒用の「次亜塩素酸ナトリウム溶液」を使う方法もあります。市販のハイターやブリーチなどの“塩素系”漂白剤を0.02%程度まで水で薄めて作った次亜塩素酸ナトリウム溶液を布に含ませ(スプレーによる噴射は吸い込む危険性があるのでNG)、シートや内装などの気になる部分を拭いてから、水拭きで仕上げましょう。使用する漂白剤や保存期間などにより濃度は異なるので、希釈率については必ず製品の説明をご確認ください。
なお、次亜塩素酸ナトリウムは薄めた液であっても、皮膚を傷めたり、目に入ると失明したり、吸い込むと呼吸器に異常をきたしたりする危険性があります。使用時は必ず手袋を着け、十分な換気をお忘れなく!
ニオイの元となっているゴミは掃除機で一掃!
最後に見えないところに落ちている食べ物ですが、具体的にはシートの真下やシートの隙間に入り込んでいることが大半です。これは掃除機を使うのが効果的。吸引力が強く、充電式のハンディ掃除機で吸い取りましょう。一緒にシートをメンテナンスしておくと、より快適にドライブが楽しめるのでオススメです。
これでニオイがとれた! さあドライブに行こう! という前に、今度はニオイが染みつかないための工夫をしましょう。窓枠に挟み込んで車内の空気を外部に放出できるタイプのソーラー換気扇は湿気を下げ、カビを発生させにくくする効果あり。雨が降ったあとの駐車時に使いたいアイテムです。
また長期間停車するときは、数日に一回ドアを開閉し、内部の空気をとりかえるとニオイが染み付きにくくなりますよ!