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ドライブシャフトってどんなもの?役割や交換時期について解説!


1台の自動車を構成するパーツは、小さなものまで数えれば約3万個にも上ると言われています。そのなかでも、足回りで大きな役割を担うのが「ドライブシャフト」です。今回の記事では、このドライブシャフトのはたらきや交換時期などについて詳しく解説します。

ドライブシャフトとは

ドライブシャフトとは、駆動輪に向かって左右に伸びる棒状のパーツを指します。「シャフト(shaft=軸)」という名のとおり、回転軸の役割を担う重要な部品です。

ドライブシャフトの役割や構造

ドライブシャフトには、エンジンで発生させた駆動力を車輪に伝える役割があります。シャフト部分は大きく3つの部位に分けられ、タイヤ側から「アウタージョイント」・「ドライブシャフト」・「インナージョイント」の順で構成されています。

ちなみにFR車や4WD車ではドライブシャフトに加えて、前後の方向に「プロペラシャフト」というパーツも取り付けられています。距離の離れたミッションからディファレンシャルギア(デフ)に駆動力を伝える機能があります。

ドライブシャフトの交換時期とは

ドライブシャフトの交換時期の目安は一般的に10~15年ですが、ジョイント部分を保護する「ドライブシャフトブーツ」はさらに寿命が短く、5年(走行距離5万km)程度が目安と言われています。交換時期にかかわらず、ブーツにひび割れがないか、内部のグリスが漏れていないか、ゴムが硬化していないかなども定期的に点検しておくと安心です。

ドライブシャフトの異音に気づいたら

ドライブシャフトに何らかの異常があると、ハンドルを切ったときに「カタカタ」といった異音が発生します。そのまま放置すると、最悪の場合走行中にドライブシャフトが折れて走行不能になる可能性もあるので、異音に気づいたら早めに原因を調べることが大切です。

考えられる異音の原因

異音にはさまざまな原因が考えられますが、ドライブシャフトそのものよりもドライブシャフトブーツのトラブルである場合がほとんどです。ドライブシャフトブーツが破損した状態でグリスが漏れ出すと、内部のベアリングが損傷して異音が発生します。

異音発生時の対策方法

ドライブシャフトブーツの劣化や損傷に気づいたら、なるべく早めに交換しましょう。DIYで作業するなら、シャフトを分解せずに少ない工具で装着可能な分割式ブーツがおすすめ。プロに依頼する場合の修理費用は、部品代と工賃込みで数千円~1万円程度が目安です。

ブーツ内部のグリスが流出してジョイントまで破損してしまった場合や、長期間の使用でドライブシャフト自体の交換が必要になった場合は修理費用がさらに高額になり、数万~十数万円かかることもあります。

上でも触れたとおり、ドライブシャフトブーツの寿命は5年程度とそれほど長くありません。タイヤなどの消耗品とあわせて、定期的なメンテナンスを行いましょう。車の使用年数が長い方は、ドライブシャフト本体の点検・交換もお忘れなく!