「ウインタートランパス TX」が、新ジャンル”ハイト系専用スタッドレス”を実現できた理由とは?
タイヤの特徴を一言でいうと?
15インチから19インチまでラインアップ。背の高いハイト系の車に最適化した、ミニバン・SUV専用設計のスタッドレス。
”トランパス=ミニバン専用”のイメージを守りつつ、新しいジャンルを切り拓く!
車体の大きさや背の高さなどの差に基づく、車種ごとに異なる走行時の特徴を研究し、他社に先駆けて専用設計を推進してきたトーヨータイヤ。それだけにいくつものブランドを持っているのですが、日本国内で「専用タイヤ」ブランドを形づくったタイヤといえば、トランパスシリーズといえるでしょう。
1990年代に爆発的人気となったミニバン用のタイヤとして圧倒的な人気を誇り続けてきたため、今も「”トランパス”といえばミニバン専用タイヤ」というイメージを持つドライバーは少なくありません。そのトランパスシリーズのスタッドレスタイヤとして1998年に登場した「ウインタートランパス ms」以来、ミニバン専用のスタッドレスタイヤは脈々と刷新を続けています。
⾛⾏時の安定性に、実績のある”トリプルトレッド構造”を採⽤
時代は変わって現在は、シティドライブ向けのSUVが人気です。ドライバーのニーズをくみ取り、いち早く製品へと落とし込む刷新力が、今年発売になった最新モデルの「ウインタートランパス TX」を生み出しました。ミニバン専用設計で培った技術をもとに、ミニバンはもちろん、同じ「ハイト系」のSUVでもしっかり走れるスタッドレスタイヤを目指したのです。ミニバンもSUVもどちらもハイト系ですから、話は簡単なのと思いきや…エンジニアの話では、こんな違いがあったのだとか。
「ミニバンとSUVの走りを比べると、走行時に使っている”タイヤの領域”が全然違うんです。車体を支える部分、グリップ性能を左右する部分など、それぞれの能力を発揮している部分が異なるんですね」
技術者目線で見れば、SUVのタイヤのサイズではタイヤの持っている能力の5割~6割くらいを出せば基準に達するのに対して、ミニバンサイズのタイヤでは、能力の9割くらいを引き出さないと基準に達しないのだといいます。つまり、ミニバンのタイヤのほうが高い性能を求められるわけです。その理由は、車体のサイズに比べてタイヤの径が小さいから。いわば体のサイズは大きいのに、小さなランニングシューズで走っているようなもので、小さな接地面積でしっかりとしたグリップやブレーキ性能を発揮しなければならないのです。その分、製品開発を担当するエンジニアの苦労は困難を極めますが、これまでのトランパスシリーズではそれをクリアし続けてきました。
新しいトランパスのスタッドレス「ウインタートランパス TX」は、これまでの”専用設計”思想を受け継ぎつつ、「SUVでもしっかり走れるスタッドレスタイヤ」という課題に対してどう立ち向かっていったのかというと…。
「まずはミニバン用のタイヤサイズで負荷試験を行って、目標とした性能が出るように設計しました。その上で、SUVが使うタイヤサイズでも同じ性能が出るようにしています」
そして、ミニバン用タイヤとSUV用タイヤとの、ある共通点を見いだしたのです。
「背の高い車で長距離走って疲れにくい、そして安定した雪道の走行性能を確保するという点に注目すると、実は、考え方は一緒だったんです。そこでミニバン用、SUV用を1つに合わせた両車種の専用スタッドレスタイヤ、新しいカテゴリとしての『ウインタートランパスTX』を開発しました」
”ミニバン用”という看板を保ちつつ、時代の流れに合わせて”SUV用”という新しい側面をプラスした、新しいジャンル”ハイト系専用”のトランパスが誕生した理由は、ここにあったんですね。
新ジャンル”ハイト系専用スタッドレス”は、この冬に選ぶべきタイヤ!
前モデルの「ウインタートランパスMK4α」と比べて、凍結路でのブレーキング性能は12%アップ、コーナリング性能も8%アップしました。高剛性なタイヤ構造で、横方向のふらつきも抑えています。操縦安定性の高さと、雪道走行時の安定性も高めてきた「ウインタートランパス TX」。大きなハイト系のミニバン&SUVのオーナーならば、一緒に乗る家族にも安心してもらうべく愛車に履かせるべき”冬タイヤ”です。